世間話から突然に。

昨日出会ったママさんと世間話。
『今日…息子の誕生日なんです』と。
それはおめでとうございます！お誕生会ですか？と聞くと
『日曜日にやるんです😊3/11に3ヶ月も早産で産まれてしまって…私のせいで』とママさん。
ママさんのせいではなく、ママさんのお陰で生まれたのでは？と言うと、私のせいが重なって…と。

こりゃ何かあるな💦と思いつつ、そうでしたか…と返して黙ってみたら、その時のことをポツリポツリ…
同僚の家族が全員被災してしまったこと。
普段やらない事をなんとなくやってしまって腹痛が始まったこと。
なんとか3/12まで出産を先伸ばしにできないかどうか頼んだこと。
３ヶ月早く生まれて(６月予定が３月に)
学年が１つ繰り上がったお子さんは、体が小さくなんでも遅めの習得なのが気がかりでついつい口煩くしたり先回りしてやってしまうこと。
それは子供にとって良くないとわかっているのに、１つ学年が違うことで苦労させてしまい子供に申し訳ない…ということ。
だんだん早口になって、溢れ出すように話してくれた。

話を聴かせてもらいながら、私自身の幼少期のこともバァーーッと浮かんできた。
私は4/1生まれで学年の最後の誕生日。
亡くなった母には『みんなより遅く生まれてるから人の何倍も努力しないとダメだよ！』と言われて幼稚園運動会の前夜まで、眠いよーと泣きながら跳び箱の練習をさせられたり。
私が泣いたら、
泣くな！泣いたら負けだぞ！と怒られた。
今思うと突っ込みどころ満載である。
泣いたら誰に負けるのか(笑)
そのママさんのお話を聴きながら、母も私に申し訳ないとか苦労させたくないとかそういう気持ちだったんだろうなぁーと。
加えて母は、19歳で出産したので
若いママだとナメられたくない！とよく言っていた。
ヤンキー発想である(笑)
若くして母親になった母も何かと戦い続けていたんだなぁ。
誰とも戦う必要ないのだと。
子育ては一人で頑張らなくてもいいのだと。
でも一人で頑張るしかなかったんだよね、大変だったね、ありがとうねと。
亡くなった母に今私はこう伝えたい。

そして…
小さい頃から『お前は人より努力が必要だ！』と言われ続けた私には、もう半人前でもなんでもないよと。
最初から自分が劣ってると思う必要はなかったんだよと。
お母さんの言葉の刷り込みで今も人一倍頑張らねばと気合いを入れるところがあるけど、これからは自分が必要だと思う時に、自分のために努力をしよう。
もう誰かの期待を生きなくていいんだよ
という言葉をかけたら…
長い間心にあったブロックがはずれた！！！
南京錠みたいなものが見えてガチャンってはずれた！見えた！！(・_・)

話は飛んだけど、これらの回想は一瞬のことで。

そのママさんには
『今思うと私は4/1生まれのことを全く嫌だと思っていなかったし、小学校低学年くらいまでは自分が周りより体が小さいとか、みんなができることをできていないとかは全く感じていなかったです。
ただ…母が言うから…母が言い続けるからそうなのだと思ったんです。できるようになったら母が喜ぶから。大好きな母を喜ばせたかっただけみたいです…！いま思うと！』と伝えるとママさんは絶句。

『そうか…！そうなんですね…！子供の方は全然気にしてないんですね！確かにそうだ…！確かにそうです！』

『いろんなことが重なって、息子さんの出産を心から喜べていなかったんですね。息子さん、お誕生日おめでとうございます。本当に。おめでとうございます！』と伝えるとありがとうって気持ちが心の底から湧いてきた！

話してくれてありがとう。聴かせてくれてありがとう。私の心の中にも響いて母の気持ちにも自分の気持ちにも気づかせてくれてありがとう。

短い時間だったけど、また１つ何かが解放されて。
母への感謝が増えました。
今とても母に会いたい！息子を抱き締めたい！
良い想いも嫌な想いも続いていく。
でも何かがきっかけで、勘違いとか行き違いとかすれ違いとか掛け違いとか…刷り込みと思い込みも一瞬にして消化できるものなんだなぁと改めて感じた3月11日でした。

繋がっていく命に感謝して。
新しい朝を迎えます。

3月から新しいことをスタートさせた私。
何の気なしの世間話から、
自分の根底には『人一倍頑張らねば！勉強せねば！努力せねば！』があって、かなり肩に力が入っていたことに気づかされました。