怪奇譚蒐集館

妖しいもの、美しいもの、恐ろしいもの、でも目が離せないもの。そんな逸話や実話、読むと日…

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妖しいもの、美しいもの、恐ろしいもの、でも目が離せないもの。そんな逸話や実話、読むと日常が刺激的に不思議に感じられる。そういった記事をいっぱい投稿していきます。フォローやスキ!、どうぞよろしくお願いいたします。

最近の記事

シンデレラ城のモデル、城主は狂人だった!? 呪われた城の秘密!

ディズニーランドに高くそびえるシンボル、白亜の城「シンデレラ城」。 中にはアトラクションも用意されており、夢を抱きながら散歩した人も多いはずだ。 この純白のお城は、ドイツにそびえる「ノイシュヴァンシュタイン城」がモデルとなっている。 バイエルンにたたずむ豪華絢爛なこの城は、当時バイエルンを治めたルートヴィヒ2世によって建築された。 建築されたのは1869年~1892年にかけて。意外に最近だと驚かれる方も多いかもしれない。 実は、ノイシュヴァンシュタイン城は「最近」な

    • 殺人犯が書くミステリー!? 300万部超売り上げるベストセラー作家の殺人

      「本当にあったことしか書けないなら、僕なんか大量殺人犯ですよ~~」というセリフを聞いたことがあるに違いない。 推理小説家がよく言うセリフである。 日本において、本当に殺人を犯した人が書くミステリーは私の知る限り無いはずだが、世界には元殺人犯の推理小説家が存在する。 その名も「アン・ペリー」(Anne Perry) 300万部以上を売り上げ、2000年にはエドガー・アラン・ポーの名を冠したエドガー賞を受賞した実力のある作家だ。 映画化もされた、ペリーが犯した殺人の全貌とは

      • 墓を掘り起こされたミューズ、その薄幸な生涯は?

        エリザベス・シダル、有名な画家たちの傍らでそっとその生涯を閉じた可憐な1人の女性。 彼女の姿形はあまりにも有名だ。 なぜなら、シダルは画家グループ、ラファエル前派のミューズだったからである。 ラファエル前派の1人、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」という絵だ。 シェイクスピアの名作、『ハムレット』から題材を取ったあまりにも有名な絵画は、このエリザベス・シダルをモデルとしている。 彼女を描く際、実際にお風呂に浮かんでもらっていたところ、ミレーが熱中しすぎてお湯

        • 伝統をおさえる! 「ドラキュラ」的怪物のすすめ

          この世で最も妖しく、美しい怪物とは何か? 人々を惹きつけてやまない、魅力にあふれた化け物とは? 雪女や魔女、インキュバス、サキュバスの類を挙げる人もいるだろう。 怪物は数多くいても、「吸血鬼」ほど人の心を掴んで離さない生き物は他にいない。 この21世紀においても、吸血鬼を題材にした小説、マンガ、ドラマ、キャラクターには事欠かない。 そもそも、吸血鬼とは何か? 「吸血鬼」に馴染みがないという人でも、ヴァンパイアやドラキュラという言葉は聞いたことがあるはずだ。 似た

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          この衣装に描かれているのは……? 各時代を沸かせた「地獄太夫」とは?

          一目でただものではないとわかるこの女性。 重そうな簪(かんざし)、笄(こうがい)、櫛たちが小さな頭を彩っている。 細面な白い顔はややうつむけられ、白いうなじが覗く。 しかし一番目を引くのは彼女の美しさではなく、豪華絢爛な打掛に違いない。 だが、燃えるような赤色が目立つこの衣装に描かれているのは 「地獄」 である。 よくよくご覧いただければ、この赤色が文字通り地獄の炎であることが見て取れるはず。 他にも、肩のあたりには牛頭・馬頭が死人たちを運ぶ火車を引いてい

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