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【簿記論・財務諸表論】 絶対にマスターしたい「超基本」論点15ワークブック

【編集部から】
税理士試験や公認会計士試験のような難関試験では、「基礎が大事」と言われます。しかし、学習が進むにつれて、新しい知識の習得に時間がとられ、なかなか復習にまで手が回らないことも多いのではないでしょうか。
そこで、「基礎力定着期」「応用力養成期」「本試験直前期」のどの学習時期においても、基本論点の総復習にピッタリなワークブックをご提供します。
本ワークブックでは、執筆者である首藤洋志先生(文教大学専任講師・公認会計士)、苗 馨允(椙山女学園大学准教授)に、絶対にマスターしたい15論点をピックアップし、問題を出題して頂きました。
1問当たりの目標時間は5~7分なので、スキマ時間の活用にもピッタリです。また、PDFなので、プリントアウトして紙に書き込むことはもちろん、タブレット学習にもおすすめです。
ぜひ本ワークブックを活用して、基礎をしっかり固めていきましょう!

なお、本ワークブックは『会計人コース 2018年12月号別冊付録』を基に、加筆修正を行ったものです。

・本記事の正誤に関するお問い合わせは、こちらにお寄せください。


【簿記論・財務諸表論】 絶対にマスターしたい「超基本」論点15ワークブック

はじめに

本ワークブックでは、日商簿記検定試験2級(商業簿記)のレベルを中心に簿記論・財務諸表論の計算問題を15問出題しています。出題論点は、近年の本試験において出題頻度が高いものに絞り、仕訳及び計算を中心としました。本ワークブックの学習を通して、基礎の復習及び知識の漏れの確認をしましょう。
せっかく長期間にわたり学習に取り組んでいるのですから、修行のように辛い受験生活を送り続けるのはもったいないですよね。簿記(や会計)の考え方は、ビジネス実務のみでなく、ご自身の日常生活にとっても非常に有意義な視点をもたせてくれます。受験生活の中でどんどん簿記(や会計)を得意になり、好きになることができれば、勉強も楽しく継続することができるでしょう。
ご自身の明るい未来のために、日々の成長(理解の充実)を楽しみながら、簿記学習を継続していきましょう!

本ワークブックの使い方

繰り返しトレーニングする
簿記論・財務諸表論の学習では、正確なインプットを前提とした、アウトプットの反復練習が非常に重要です。簿記は「帳簿記録の技術」であり、技術は繰り返しトレーニングすることでしか身に付きません。私達が、繰り返し繰り返し、日本語を使い続けることで、日本語が話せるようになったプロセスを思い起こせば、どのように学習に取り組めば簿記(という技術)が身に付くのか、想像しやすいのではないでしょうか。
 
仕訳を頭の中で思い浮かべる
本ワークブックでは、できる限りシンプルに、暗算しやすい金額をもとに問題を作成しました。したがって、本ワークブックは、机に向かって解くのみならず、移動中のスキマ時間などに、問題を見て答えを導くまでの「過程」を頭の中で思い浮かべるようなトレーニングの仕方にも適しています。仕訳を頭の中で思い浮かべる反復練習を通じて、簿記力を高めていきましょう。

「日本語力」と「想像力」を大切にする
簿記力を高めるために重要な能力は、「日本語力」(問題文を正確に読み取る力)と「想像力」(取引のイメージを自分なりに考える力)だと思います。日本語で書かれている文章を、しっかり理解する(読み解く)ことができれば、解答にたどり着くための道標はすべて問題の中にあるといっても過言ではありません。また、自身の知識や経験にないような「取引」が出題されたとしても、それは必ず現実の取引において行われているはずですので、どのような取引なのか最大限想像してみることはできるでしょう。
「日本語力」と「想像力」を大切にしながら日々の学習に取り組む姿勢は、必ずみなさんを大きく成長させてくれるはずです。ただ暗記しようとするのではなく、この2つの力についてもできる限り意識しながら学ぶことで、思考力を格段に高めていけるとよいですね。

時期別の活用方法

本ワークブックは、「基礎力定着期」、「応用力養成期」及び「本試験直前期」によって、次のように活用方法を変えることができます。時期別に活用方法を変えて、何度も繰り返し利用して習熟度を高めてください。
 
基礎力定着期
できる限り、問題を読んでノートなどに仕訳を書く練習をすることがおすすめです。基礎力を定着させるためには、頭の中で仕訳を思い浮かべるのみならず、実際に仕訳を書いてみる方が記憶に残りやすいでしょう。
 
応用力養成期
移動中のスキマ時間などに、問題を見て答えを導くまでの「過程」を頭の中で思い浮かべるようなトレーニング方法がおすすめです。また、関連論点で、復習を要するような苦手としている論点がないかについても想像し、必要に応じて復習しておきましょう。
 
本試験直前期
移動中のスキマ時間などに、問題を見て答えを導くまでの「過程」を頭の中で思い浮かべるようなトレーニング方法がおすすめです。本試験直前期には苦手としている論点を重点的に復習しつつ、すべての論点の網羅的な復習を行い記憶を呼び起こす作業が大切です。

目 次

・基本問題 1 銀行勘定調整表
・基本問題 2 有価証券
・基本問題 3 売掛金・買掛金
・基本問題 4 商品売買
・基本問題 5 外貨建取引
・基本問題 6 貸倒引当金
・基本問題 7 有形固定資産 ①
・基本問題 8 有形固定資産 ②
・基本問題 9 リース会計
・基本問題 10 無形固定資産
・基本問題 11 税効果会計
・基本問題 12 人件費
・基本問題 13 本支店会計
・基本問題 14 連結会計 ①
・基本問題 15 連結会計 ②

サンプルページ(基本問題1 問題のみ)

<執筆者紹介>

首藤 洋志(しゅとう ひろし)

文教大学経営学部専任講師。公認会計士。九州大学経済学部卒業、博士(経済学)(名古屋大学)。2011年から2020年まで、EY新日本有限責任監査法人にて会計監査業務に従事。2020年より現職。財務会計(会計利益観、コンバージェンス、公認会計士と多様性)を研究。
<主な業績>
「資産負債観に基づく歴史的原価会計―収益認識会計基準を手がかりにして―」『簿記研究』2020年3巻2号, 11-22頁。
「公認会計士業界のジェンダー・ダイバーシティ」 『Disclosure&IR』2022年5月号(Vol.21), 53-61頁。

苗 馨允(びょう けいいん)

博士(経済学)(名古屋大学)。2014年から2019年まで、宇部工業高等専門学校経営情報学科助教、2019年椙山女学園大学現代マネジメント学部専任講師、2022年同准教授、現在に至る。主な研究分野は国際会計。
<主な業績>
「中国におけるIFRSとのコンバージェンス―歴史的原価会計から公正価値会計までのプロセス―」『国際会計研究学会年報 』2019年度第1・2合併号、161-180頁。
「中国における会計環境が公正価値の適用に与える影響の分析」『国際会計研究学会年報 』2016年度第39・40合併号、65-84頁。

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