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【投資初心者必見】お金の研究:複利の驚くべき効果

時は金なり。

通常は「時間はお金と同じくらい貴重で大切である」という意味で使いますよね。時間には限りがありますので、どう使うかは大切に決めたいですね。

「時は金なり」は投資の世界では、少し違った意味で使われています。

バートン・マルキール &チャールズ・エリス.2018.『投資の大原則【第2版】』によれば、「時は金なり」の本当の意味は「時間はお金を生み出す」ということだと主張しています。

実際に時間が経てば経つほど投資の運用成果が右肩上がり、いやそれ以上に増えていくことが様々なデータで示されています。

これを裏付けるのは「複利(ふくり)」の効果です。

天才物理学者であるアインシュタイン博士は、複利について次のように語っています。

「複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。(“Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.”)」

本日は、「複利」の効果について簡単に説明したいと思います。

投資を始める時期が早いほど大きな成果が得られるということについて解説していきたいと思います。

複利とは

複利とは、複利法によって計算される利子(利息)のことをいいます。複利法とは、元本の運用によって発生した利子を元本に組み入れて利息を計算する方法のことをいいます。

その対義語として、単利がありますが、これは元本に対してのみ利息を計算する方法のことをいいます。

例えば、利子が10%の金融商品に100万円を投資したとしましょう。単利法では、1年後、元本100万円に対して10%の利子がつきます(利子=100万円×10%=10万円)。2年後も同様です。

一方、複利法では、1年後は単利法と同様に元本に対して利子がつくのみですが、2年後から結果が変わってきます。2年後は、元本100万円に利子10万円を加えた110万円に対して10%の利子がつきます。そのため、2年後の利子は110万円×10%の11万円の利子が発生します。

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2年目では、単利法の場合は利子が10万円、複利法は11万円と差額はたった1万円となります。しかし、時間が経てば経つほどこの差額が大きくなってきます。

複利と単利の運用結果の違い

では、どれくらい運用結果に差がでてくるのでしょうか。

先ほどの事例(100万円を利率10%で運用)を基にシュミレーションをしてみましょう。結果は次の通りです。

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単利で運用した場合、20年後の運用結果は300万円となります。

一方、複利で運用した場合、20年後の運用結果は673万円と単利と比べて2倍以上も違います。

また、単利と複利の運用結果は、時間が経てば経つほど大きく開いていくことがわかります。

運用方法を選べるのであれば、複利で運用した方が断然いいですよね。

投資信託の複利で運用する

投資信託の運用をしている、もしくは検討している方は自分の運用方法が単利法によるものなのか、複利法によるものなのかご存知でしょうか?

実は投資信託の運用では単利と複利のどちらで運用することを自分で選ぶことができます。

投資信託には、毎月や半年、1年ごとに分配金が支払われる「分配金がある」タイプと、解約または売却するまで分配金を支払わずに再投資する「分配金がない」タイプがあります。前者が単利、後者が複利の運用形態となっています。

複利効果による大きな成果を狙う場合は、「分配金なし」のタイプで長期で運用すると良いかと思います。

※株式投資は株価変動リスクがあるので、必ずしも複利効果が得られない場合があることにはご注意ください。

まとめ

複利法とは、元本の運用によって発生した利子を元本に組み入れて利息を計算する方法のことをいいました。

複利による効果は、時間が経てば経つほど大きくなることも明らかになりました。

そのため、若い人ほどこの複利による恩恵を大きく享受することが可能となります。

まさに「時は金なり」です。

これが、資産運用を既に行っている、または検討している皆様にとっての一助になれば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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