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人工甘味料の危険性

化学的に合成して製造された甘味成分で、ダイエットをする人も多くなり人工甘味料を使った低カロリー、低糖質、0カロリー、砂糖不使用などカロリーや糖質を抑えた商品があふれています。

主には清涼飲料水やガムなどの食品、カロリーゼロやカロリーオフと書かれているものには、人工甘味料が使われている可能性が高いです。

人工甘味料は砂糖よりもはるかに低カロリーで少量でも甘みが強いため、摂取カロリーが低減できること、食後の血糖値に影響を与えないことなどから、肥満などに有効と謳われている事から、スーパーやコンビニに数多く商品が存在します。

人工甘味料とは甘味成分を人工的に抽出したものを指し、危険性が示唆されているのはその中でも化学合成によって製造され、砂糖の数百倍から数千倍の甘さを感じる種類のもので、日本で使用許可が出ているのは次の6種類です。

①人工甘味料の種類

・アスパルテーム

アスパラギン酸とフェニルアラニンという2種類のアミノ酸から作られています。
アスパラギン酸とフェニルアラニンには甘みはありませんが、この2つのアミノ酸を結合させると強い甘みを持つ化合物「アスパルテーム」になります。

砂糖を1としたとき100〜200倍の甘味。

・サッカリン

化学物質o-トルエンスルホンアミドまたは無水フタル酸の酸化によって実験室で作られます。 外観は、白い結晶性の粉末に似ています。

サッカリンは非水溶性であるため、チューインガムのみしか使用できませんが、これをナトリウム塩にした水溶性のサッカリンナトリウムによって様々な用途に使用することができます。砂糖を1としたとき200〜700倍の甘味です。食品以外にも歯磨き粉や口紅、家畜の飼料などに使われています


・スクラロース

砂糖に化学的な合成処理を行い、砂糖に塩素原子を3個加えて製造されます。

砂糖を1としたとき600倍の甘味。

・アセスルファムカリウム

ジケテンという酢酸由来の物質と酸性洗浄剤などに利用されるスルファミン酸を反応させ、さらに無水硫酸を加えるなどの化学合成により製造されます。

砂糖を1としたとき200倍の甘味。

・ネオテーム

アスパルテームを還元的N-アルキル化することによって合成されアルデヒドを加えた物質です

砂糖を1としたとき7000〜13000倍の甘味。

・アドバンテーム

味の素株式会社が開発したアミノ酸系の甘味料アスパルテームから作られる高甘味度甘味料です。

砂糖を1としたとき14000〜48000倍の甘味。


以上6種類で、どれも0カロリーや糖質0を謳う食品や、菓子、ジャム、デザート類、パン、清涼飲料水、酒類、漬物、調味料などに使用されています。


②人工甘味料の危険性

数々のマウスや人における人工甘味料の研究が行われていますが、結論ははっきりとしていません。

肥満、食欲増進、糖尿病のリスク、発がん性、腸内細菌への悪影響などの健康・生活習慣への被害が報告された研究もあれば、それを否定する研究結果もあるため、まだエビデンスがはっきりしていないというのが結論です。ただ健康に悪い可能性も十分ありうるかと。

健康への影響は未知数、また基準とされる量は、よほど過度に摂取しなければ問題ないレベルです。

ただし決して体に良いものではないため、なるべく摂取を控える事が理想だと考えます。


③まとめ


健康や肥満への直接的な関係を示す確定的な事はハッキリしていませんが、中毒性による肥満への繋がり、糖代謝の低下、腸内環境が悪くなるなどのエビデンスもあるため、積極的な摂取は控えた方が良いでしょう。特に保存料や添加物を過度に使用している食品のスナック、ピザ、クッキーなどの明らかに体に悪い食品や飲料は避けるべきです。

人工甘味料入り食品・飲料を常習的に摂取するのは避け、どうしても甘いものを飲みたい・食べたいといったときに摂取するくらいに留めておきましょう。


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