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この夏がミニシアターで映画を観る最後の夏になるかもしれない

6月から都内の映画館も再開する見通しですが、

「本当に安全なのか?劇場に行って大丈夫なのか?」

そんな声をよく聞きます。

そのあたりの疑問を解消するために、お医者さんに聞いてきました。

《お医者さんに聞いた"映画館でのコロナ対策大全"》みたいな感じです。

色々調べたり、話を聞いていっても、

当たり前ですが、どこにも確実な安全はないんですよね。

ただ、今回お医者さんに聞いて改めてわかったのは、映画館はリスクが低いということ(いまだクラスタ感染例もゼロ)。

だから僕はミニシアターが再開した時には、映画館を訪れたいと思っているんです。

そんなことを言うと自粛警察にお咎めを受けそうですね。

もう少し詳しく考えを書きます。

今回、前述の記事の中でまとめたものもそうですが、いくつかの団体が専門家に意見を聞き感染リスクを抑えるための運営の仕方、従業員の行動の指針を示すガイドラインを策定しています。(誰でも自由に使っていいので是非ダウンロードしてご利用ください)

多くのガイドラインは、けっこうハードルが高くてですね。

〈席の間隔、上映の間隔を空ける〉などきちんとガイドラインに従って劇場を運営すると、稼働率は多くて20%ほどまで落ち込みます

さらに〈飲食の販売を考慮する〉必要もありますし、消毒や洗浄などあらゆる対策コストがかかります。

本来売り上げ100万円、10万円の経費で、90万円の利益が出ていたところ、売り上げ20万円、経費15万円、利益が5万円とかになります。(偏差値の低い計算の仕方で申し訳ありません)

それでも劇場側は懸命に、可能な限りの対策をした上で再開するでしょう。

なぜなら、冬には再び感染拡大が広がる可能性が高く(「第2波」と言われているやつです)、今から秋にかけて映画館に訪れる人が少なかった場合、今度こそ小さな劇場は死にます

少し強い言い方をすると、この夏がミニシアターで映画を観る最後のチャンスになる可能性があります

僕はけっこうこの状況を深刻に考えています。(楽天的な僕がこう言うんですから、真剣に聞いていってください)

・劇場側、観客側ともに取るべき対策がしっかりあるということ

・この夏秋シーズンに劇場に動員されない場合、畳まざるを得ないミニシアターが出て行くる可能性が高いこと

これらを冷静に見つめて、いち映画ファンとして適切な行動を考えました。

結果としては、体調を整え、十分な対策を取った上で映画を楽しむことが最善だと思いました。

もっと言えば、映画を観ようという機運を高めたいです。

前もどこかで書いた気がするけど、僕たちは、一度失われた文化は二度と戻ってこないと学んでいるはずでしょう。

悲しい思いをしたくないんですよね。

「また映画館で会いましょう。安全に戻るその日まで」

なんて悠長なことは言えないですよね。

コロナは、この先もずっと収束しないかもしれないんです。

もし、本当にそうなってしまった時にも僕たちの心が健康であるように、行動をしたいです。

もちろん、誰にも強制することはできませんが、僕はかなり強い意志を持って、この文章を書いています。

この世界の、誰かひとりにでもいいから、この想いが届くと嬉しいです。

それでは、また映画館で会いましょう。

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