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【読書回】「嫌われる勇気」の読書感想文③私は誰かの役に立っているという価値を感じる

今回はベストセラー本「嫌われる勇気」の読書感想文第三回目!ということで、「嫌われる勇気」の終盤に書かれている3つのつながった考え方「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」について書いてみたいと思います。


ちなみに先日のnoteでは「トラウマは存在しない」「課題の分離」という考え方について書いています。もしよかったらこちらもご覧ください!




●3つのつながった考え方「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」

「嫌われる勇気」の本について、過去2回のnoteでは、「トラウマは存在せず、なにか目的があってトラウマをその理由にしている」ということ、「なにか課題があったときも、それは自分自身の課題なのか、人の課題なのか、課題を分離して考える」ということについて書いてみました。
この2つだけでも十分にインパクトがあり、今後の人生感で活かせられる内容だと思ったのですが、この本には最後にもうひとつ重要だなと思う考え方について書かれています。それが、
「自己受容」
「他者信頼」
「他者貢献」

という考え方。
この3つはそれぞれが独立した考え方ではなく、自己受容の土台があって他者信頼がある、他者信頼の土台があって他者貢献がある、そして他者貢献の考え方を自己受容して・・・というふうに、丸くつながっている考え方になります。
この3つについて、私なりに考え方をまとめてみたいと思います。


●「自己受容」という考え方(自己肯定ではない)

まずはじめにある考え方が「自己受容」です。
ちなみに「自己受容」は「自己肯定」とは違います。
「自己肯定」とはできもしないことを、やればできる!と無謀に考えてしまう自分自身への暗示のようなもの。それに対して「自己受容」はありのままを受け入れて、そこからどうやって前へ進んでいけるかを考えていくこと。
自分自身は60点なのに、「自分は本当は100点なんだ!」と考えるのが「自己肯定」。自分自身は60点であることを受け入れ、「じゃあ100点になるにはどうすればいいか」を考えるのが「自己受容」。
変えられるものを変えていく考え方、変えられないものは受け入れるという考え方、それが「自己受容」になります。

何においても、自分自身をありのままに受け入れていくこと、この「自己受容」という考え方がまず土台として必要であり、その土台があって、次の「他者信頼」「他者貢献」につながっていくのです。


●「他者信頼」という考え方(他者信用ではない)

「自己受容」という考え方の上に乗っかっているのが「他者信頼」という考え方です。ちなみに、「他者信頼」と「他者信用」は意味合いが違います。
例えば銀行でお金を融資する際に、その人が返済できる能力分だけお金を貸しましょう、というふうに、条件を必ずつけると思います。このように条件つきで相手を信じるのは「他者信用」。
それに対して、相手がどうであれ、相手のことを無条件に信頼する、と自分自身が思えることが「他者信頼」ということになります。
そこで頭によぎるのが、「でも、他者から裏切られることもあるのでは?それでも他者を信頼すべきなのか?」という疑問。
これに対して、この本で示されているのは、「他者があなたを裏切るかどうかは、課題の分離という考え方で言えば、他者の問題。そうではなくて、あなたができることとして他者を信頼できるか」という考え方?
あくまでも、他者を無条件に信じること、とはいっても、あなた自身にとって、相手が裏切りまくったりして、よい人間関係が築けないのであれば、その関係を切ってしまうのも、あなた自身がコントロールできること、あなたの課題として考えることができます。裏切るかどうかは相手の問題、あくまであなた自身がなにができるか?に集中して考える、という思考が重要になります。


●「他者貢献」という考え方

「自己受容」「他者信頼」という段階を踏んで最後に来るのが「他者貢献」という考え方です。「他者貢献」とは、自己受容・他者信頼という段階を経て、相手を自分の仲間と捉え、その仲間に対して、私は相手の役に立っている、と実感できることをいいます。
ここで気をつけたいのは、他者貢献は自己犠牲の上になりたっていない、という点です。他者のために自分自身のみをすり減らしてぼろぼろになって相手に貢献することが他者貢献ではありません。あくまでも、自分自身が相手の役に立っている、と実感できること、そう思えることが大事なのです。究極の自己満足とも言えると思います。相手がどう思おうとも、自分自身が相手の役に立っている、そう実感できることが重要なのです。


●【まとめ】自己受容・他者信頼の上で「相手の役に立っている」という究極の自己満足を感じること

ということで、今回は、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」という考えかたについて書いてきました。

トラウマは存在しないという考えかた、課題の分離という考えかた、さらに今回の相手の役に立っていると感じられること、この3つの考えかたは、本を読んでからは、毎日なにか判断に迷ったり、考えて決断する際に、常に頭に入れて考えるようにしています。
他人の土俵で考えてしまったり、相手の承認ありきで判断してしまったり、そのようなブレた考えかたについても、これまではよくやってしまっていましたが、できる限り自分自身はどう考えるか?これはだれの課題か?
感情的になりそうなときに、この気持ちはなんの目的で巻き起こっているのか?といった感じで、人と比べることなく、冷静に自分自身の考えで、いろいろな判断ができるようになりました。

毎日どこかで自分自身の思考がブレてしまいそうになる出来事がたくさん発生します。しかし、そんなときも、課題を分離して、自分自身はこの瞬間、どう振る舞っていけば相手の役に立てるのか、常に自分自身ができることを考えて動いていく。非常にシンプルに自分でできることのみに集中して考える、その思考を実直に進めていくことで、常に健全ですっきり思考ができる状態を保つことができています。

この思考は、油断するとしがらみだらけの状態に逆戻りしてしまうため、せっかく学んだこの考えかたを今後もしっかり頭に入れ続けて、定着かさせていきたいです。
3回にわたって読書感想を書いてみましたが、この本「嫌われる勇気」、まだ読んでない方にはオススメの一冊です。ぜひ読んでみてみてください!!




ではでは。

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