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認知症とうつ病は同時に発症することがある??正しいケアの方法を紹介

みなさんこんにちは!

「無料で学べる介護職の学校」こと…カイゴノチシキ(→YouTubeチャンネルです。

認知症は、高齢者に多い病気であり、年齢が上がるにつれ発症率が高くなるということをご存知の方も多いでしょう。
しかし、実は「うつ病」も高齢者に多いといわれていることをご存知でしょうか?
今回は「高齢者のうつ病」についてお話しします。

高齢者はうつ病になりやすい


高齢者は、さまざまな理由からうつ病になりやすいと言われています。「高齢者鬱」という名前が付けられているほどです。
高齢者がうつ病になりやすい理由には、以下のようなことが挙げられます。

1. 身体的な疾患や障害の発生率が高いため、それによる生活上の制限や苦痛が原因でうつ病になる可能性が高くなります。

2. 社会的な変化や喪失感が大きいため、孤独や寂しさ、社会的孤立感を感じやすく、そのストレスによってうつ病になる可能性が高くなります。

3. 脳内の物質バランスの変化が原因でうつ病になることがあります。年齢を重ねることにより、脳内のホルモンバランスや神経伝達物質の量や質が変化し、うつ病になりやすくなる可能性があります。

4. 身体的な活動量が低下することで、運動不足や睡眠不足が原因でうつ病になる可能性が高くなります。

5. 高齢者は、過去の人生経験や失敗、後悔などの負の感情を抱えていることがあります。これらの感情は、うつ病を引き起こす可能性があります。

認知症とうつ病を同時に発症することはある?

認知症とうつ病は同時に発症することがあります。認知症は脳の機能低下による症状で、うつ病は気分障害の一種であるため、本来は異なる疾患ですが、高齢者では二つの疾患が同時に発症することがあるとされています。

認知症とうつ病は、共通点があります。例えば、うつ病の症状には、気分の落ち込みや興味の減退、活動の低下、自尊心の低下、食欲不振、睡眠障害などがありますが、認知症の初期症状にもこれらの症状が含まれることがあります。

また、認知症患者はうつ病にかかりやすく、うつ病患者は認知症になりやすいという報告があります。これは、認知症とうつ病が脳内の神経伝達物質や脳機能に関連しているため、相互に関連している可能性があると考えられています。

しかし、認知症とうつ病が同時に発症しても、それぞれの症状を区別することは難しいです。
正確な診断と適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。

うつ病と認知症を患っている人への正しいケアの仕方


認知症とうつ病を両方患っている高齢者へのケアは、症状に応じた適切な治療とケアを提供することが重要です。以下は、認知症とうつ病を両方患っている高齢者へのケアの一般的なアプローチです。

精神療法

認知症とうつ病を両方患っている高齢者は、一般的に抗うつ薬としてSSRIなどの薬物療法を受けることがあります。
また、認知行動療法や脳刺激療法、リラクセーション療法など、薬物療法以外の精神療法も有効です。

日常生活の支援

高齢者は、認知症やうつ病のために日常生活において支援が必要となることがあります。家族やケアマネージャー、介護職員などによる支援が必要です。

適切な栄養管理


栄養バランスの良い食事や、水分補給を十分に行うことが大切です。また、食事を楽しめるような環境づくりも必要です。

運動の促進


適度な運動は、うつ病や認知症の症状の改善につながります。高齢者に適した運動プログラムを提供することが必要です。

社会的支援


高齢者は、孤独や社会的孤立感を感じることがあります。家族や友人との交流や、地域の活動に参加することが大切です。

以上のようなケアアプローチにより、認知症とうつ病を両方患っている高齢者に対して、症状の改善やQOLの向上が期待できます。ただし、個々の症状に応じた適切な治療とケアが大切なので、どうしても適切な対応がわからない場合は、主治医などに相談しましょう。


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認知症についてより詳しい情報を知りたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!


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