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第52話「想定された類似性」~「対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖」を読んで(12)~訪問介護~


◼️始めに◼️

 皆様、お世話になっております。
 今回は読書感想文の続き(12)です。
宜しくお願い申し上げます。

◼️基本情報◼️

書名/対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖

著者/大谷 佳子氏
発行人/佐々木幹夫氏
発行所/株式会社翔泳社様

全158P

◼️小見出し◼️

「対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖」より

コラム「想定された類似性(類似性の仮想現象)」

◼️気になるキーワード◼️

・相手と自分は別の人間である
・相手を基準にして理解する

◼️感想◼️


好意を感じる相手を、「自分に似ている」と思い込む傾向があります。これを想定された類似性(類似性の仮想現象)と言います。

P115-L18

相手と自分は別の人間であるという意識を持って

P115-L15

自分を基準にして相手の感情を予想するのではなく、相手を基準にして理解する

P115-L16

 では、早速、事例を考えてみます。


◼️事例◼️

お客様「若い頃は編み物をしていたのよ。」

私「楽しみなのですね」

お客様「違うわよ、嫌な事を忘れるためよ」

◼️◼️◼️


 私が先走りしすぎました。お客様のご本心とは、的外れな推察をして、ご気分を害してしまいました。
 前回に引き続き、先入観ですね…。


◼️改善例◼️

私「編み物をされている時は、どんなお気持ちでしたか?」

お客様「嫌な事を忘れるためよ」

私「何かお辛い事がおありだったのですね」

お客様「それがねぇ…」

◼️◼️◼️


 感情の面から質問させて頂くと、会話が広げやすく感じました。

 これを、「どんな物を編まれるのですか?」等と、始めにお尋ねすると、お客様の本当に話したい事から遠い話になってしまい、お話しずらいかもしれませんし、ヘルパーとしても長々お話は出来ません。
ですから、こういったお話はまずは感情面から入ると、話題の主題を掴みやすいですし、話し手ご自身を気にしています、というサインを送る事が出来る…と、今、気づきました。
 勉強を進めるうちに、また見方が変わったら皆様には申し訳ないのですが、気づきは気づきとして収穫がありました。(汗)

 ネットで想定された類似性(類似性の仮想現象)を検索しましたが、出ませんでした。「類似性の法則」とはまた少し違う様に感じました。

◼️終わりに◼️

 今回は以上です。
今回の画像はnoranekopochi様からお借りしました。有り難うございます。
 皆様、ご高覧賜り、有り難うございます。
また宜しくお願い申し上げます。

訪問介護士のひかり