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足跡

私の残した足跡を
しんしんと降る粒雪が
跡形もなく消してゆく

私の残した足跡を
寄せては返す荒波が
跡形もなく消してゆく

どうせ残らぬ跡ならば
思う存分駆け回り
思う存分跡つけて

どんないっぱいつけたとて
どんな形につけたとて
跡はひとつも残らない

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