アニメやゲームから「どこにでもいる冴えない男の子」が消え去る未来予想図。
オタク文化は完全に女性が主流になりつつあるという記事。
じっさいのところ、そうなのかあ、としかいいようがないのだけれど、いや、どうなのでしょうね。ほんとうにそうなのだろうか。
もちろん、いまのオタク文化を見ていると女性オタクが主導しているっぽい雰囲気は感じるし、おそらくここに書かれていることは間違えていないのだろうとは思うのだけれど、それでもオタクの七割から八割が女性といわれると、さすがにそこまでか?という気はする。
これはグッズの売買から推測した数字であるわけで、べつの指標を元にすればべつの結果が出て来るんじゃないか。
この方は以下のように見立てているのだけれど、
ここ数年でも『リコリコ』とか『ぼざろ』とか、ふつうに男性向けと思える話題作はあるように思える。
ただ、それがいわゆるIPビジネスとして広がりを持つかはまたべつなのだろう。
マンガやアニメのヒット作が一本出ても、それらの全体的な人気の規模はソシャゲなどに膨大なキャラクターが登場するコンテンツに及ばないのではないだろうか。
そういう意味では、オタク文化全体がアイドル的(「箱推し」的?)な消費に移行していると考えることもできるかもしれない。女性のほうがよりそういう状況に適応している、とも考えられる。
そこまでいうほど男性向けが衰えているのどうかはやはりまだ検討の余地があるだろうが……。
ただ、まあ、とにかく、いまのオタク的なアニメにせよ、ゲームにせよ、女性たちが牽引している状況はあるようだ。少年マンガですらヘタすると女性読者のほうが多いような時代だからなあ。
とはいえ、じゃあ、いわゆる「萌え」的な二次元美少女カルチャーが衰退するかというと、たぶんそうはならないだろう。その手の美少女キャラは女性にも人気があるのだから。
だからこれからのコンテンツがどうなるかといえば、きっと一般的な男性が感情移入しやすい「どこにでもいる冴えない男子」的なキャラクターが減って、女性好みの美男美女があふれることになるのではないか。
「小説家になろう」あたりももう女性向けの作品がメインになってきているし。
『推しの子』なんかはすでにそういう路線にかじを切って大成功しているように思える。青年誌でアクアみたいな若く美形の主人公は異例だが、赤坂アカのセンスが勝利したということだろうか。
当然、女性オタクが増えたからといって男性オタクが消え去ってしまうことはないだろうが、これからは純粋な意味での男性向けの作品は減っていくかもしれない。
あるいは、男性向けの作品であっても女性を意識せざるを得なくなっていくことだろう。
いままでは、女性は男性向けの作品も愛好するが、男性は女性向けに手を出さないといわれてきた。しかし、これからはその状況も変わったりするのではないか。
いま以上にピュアな男性向け、女性向けといった区分が消失し、さまざまなコンテンツが男女混在で消費されていくことになる。そのような未来予想図が描ける。あたるかどうかはわからないが。
うーん、ぼくも『ブルアカ』やろうかな!
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