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皆伝 現代文 そもそも01 学習法

現代文には知識問題と思考問題があります。
知識問題は、漢字、文法、四字熟語、文学史。
思考問題は、読解と解法。
文法を出題する大学もあるんですけど、知っていれば解答できるという意味では、知識問題と言えると思います。

情報収集と対策

受験予定の大学があれば、過去の入試問題を観ましょう。文学史や文法があるのか、小説があるのか、大問は二つなのか、三つなのかなどを調べましょう。
古文、漢文があるかないかも観ます。
時間配分も後で考える必要があります。
現代文の配点が最大だと思うんですけど、三科目で得意、不得意、配点を検討して、本番ではどの順番で解答するか、どれを捨てるかなどを考えます。一年分は、やってみるのがいいですね。

学習法

知識問題 
漢字、文法、四字熟語、文学史の参考書を繰り返しましょう。
10か月以上あるなら、一回目は8割、二回目に9割、三回目に10割、思い出せるようになればいいと思います。
どの参考書も三回は繰り返します。一冊をする時間がなければ、漢字は出る順に並んでいることが多いので、「とってもよくでる漢字」のところだけを三回繰り返すくらいはしましょう。
時間がなければ、文学史は小説の内容を憶えるのはやめておきましょう。
語彙は漢字の問題集に付録しているものくらいでいいと思います。語彙というのは、語句の知識ということです。現代文のキーワードというような一冊の参考書に載っている「近代」、「弁証法」などというキーワードになるような言葉は、意味を出題されることはほとんどないと思います。出題されるのは、「所謂/いわゆる」、「釈迦に説法」などの言葉、慣用句です。
本来はたくさんの本を読んできていて、すでに知っている前提で入試では出題されるんですけどね。
背景知識は、直接出題はされません。けど、問題集を二冊くらい解くと、だいたいの入試で頻出のテーマはおさえたことになると思うので、そこに出てくる言葉、説明されていることは理解しておきましょう。

思考問題
本文の読解をできるようにします。そのためには問題集が必要です。基礎ができていない人は、読解の参考書もしましょうね。
ゆっくり読みます。二度、三度と繰り返し読みます。
そうすることで、表現のパターン、構成のパターンなどが身についてくることがあります。
主語、述語もわからないという基礎がまるでできていない人は書き写すこと、構成や接続詞の使われ方、キーワードの繰り返しがわからない人は要約をすることも読解力を付けるにはいいと思います。
書き写すことは細かいところまでの精読、要約は深く理解する熟読に相当します。

解法を身につけます。
解法の参考書を読んで理解したら、基礎的な問題集で、その解法を使ってみましょう。
一度解いたことのある問題でも構いません。本文や解答を知っていても、解法を身につけることとは何の関係もありません。
解法が苦手な人は、先に解答を観て、なぜこの解答になるかを自分で考えましょう。自分なりの解法を身につけることができるかもしれません。
最後は、架空の生徒に口頭で解き方を説明しましょう。

「この本文」でなくても通用する解法として説明できないといけません。
悪い例)「<それ>という指示語は、ほら、3行前に書いてある金メダルのことだから、」
この文章でしか使えない説明です。
いい例)「<その人>は人、<そのこと>は出来事、<それ>は物を表現しています。指示語は基本的に前の部分に、その示す内容が書いてあります。ここにある<それ>という指示語は物を意味しているので、前の部分から物を探します。<これ>は時空間的に近い距離、<それ>は中間、<あれ>は遠いものを意味します。この場合、手前に銅メダル、2m離れたところに金メダル、遠くに優勝カップが置いてあるので、中間の距離にある物ということで、<それ>が金メダルを意味していると分かります。」
こういう説明なら、どんな文章にでも<指示語の意味する言葉の探し方>として使えます。

参考書や問題集の解説でもそうだし、塾で教わっている人は、先生が応用のきく説明をしているかどうか注意しましょう。そうでない先生の場合には、「どんな文章でも使える指示語の探し方を教えてください。」と言ってみましょう。
傍線部の解法、空欄穴埋めの解法、キャラの心情説明の解法など、いろいろな出題の形式がありますね。形式ごとに、応用のきく説明を受けましょう。
皆伝 現代文では応用のきく解説をしていきます。

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