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第15話 怪談『棒を立てる』(バス・お題「海」)

私の住んでる地域は海もあり、山もありでいろいろと出かけるにはいい所でしたね。
今はふるさとから、離れてしまいましたので、そこで過ごした時間は楽しいことが多かったですね。

夏は良く私も海に泳ぎに行ってました。やはりそこに住んでると穴場、人の少ないスポットとか見つけれますね。友達とよく泳ぎに行く場所は人も少なく海も泳いでいる人も少ないため水が綺麗でしたね。

友達がこんな話をしてくれました。
「昨日誰も遊べなかっただろう、だから俺一人で海いったんだよね。」

私「一人で行くなって学校から言われてるだろう」

「まあ、聞けって、泳ぎに行ったら誰かいるかと思ってさ、そしたら小さな子供がいたんだよ」

私「小さい子一人で?」

「そうなんだよ、で危ないと思うだろう、だから声かけたんだよね、僕一人なのって?」

「そしたらさ、こくんとうなずくんだよ」

私「危ないなー」

「いや、俺もそう思ってね、迷子ならお母さんの所連れてかなきゃと思ってお母さんは?
っていったんだけど反応ないんだよね。」

私「でその子どうしたの?」

「いやそしたらさ、急に大きい声で『できた!』って叫んで町のほうに行ってしまってね。」

私「まあ、何事もなくて良かったんじゃない」

「で気になるじゃん、何を海岸で作っていたのか見てみたら、穴ほっててさその中に海の水が流れて入るようになってんだよね、で3本くらいの棒立ててさそれだけなんだけど、なんか、気味悪かったよね」

とこんな具合で話してました。
変な遊びする子だなーと思ってましたね。

また二日くらいしてその友達が

「俺もうあの場所にはいかない」
といったんですね。
私「え!なぜよ?」 

それは、こんな話でした、あの子供がまたいたと、その子供がまた海の水を掘った穴に流しており、棒を立てて遊んでいたと今度は二本立ててまた走っていなくなったとの事、夜になり、知ったんですが、その日2人溺れて1人は意識不明その後死亡、1人は死亡との事、先日あった時のニュースでしったのですが、その日も3人が何らかの海での事故にあっていたと、友達言ってましたね。
「あれはもしかしたら死神の使いかなんかで、死を連れてきてるんじゃないかな、卒塔婆の意味を込めて立ててるんじゃ、そう思うと怖くてもう海入れない、」

関係あるか分かりませんが、私の地域には漁師が海で海難事故などでなくなると海に卒塔婆の代わりになるものを立てるということがありました。
供養のために行っていることですが私もその事を知った時には驚きました。


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