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毎日出社と毎日残業は本質的に同じだと思う

こんにちは。中島です。

もともと緊急事態宣言は6/1に解除される予定だったということもあり、昨日から出社となっている会社は多いようでツイッターでは#満員電車や#テレワークがトレンドに。

予想していたことではあるものの、せっかくというと語弊があるかもしれませんが、新型コロナによって半強制的にテレワークが広がったと思いきや、緊急事態宣言が解除になったら即出社とはなんだか悲しくなってしまいます。

まだ初日ですから、今後どういう変化が起こるのかわかりませんが、今日の様子を見て「毎日出社と毎日残業って一緒だよなぁ」と思ったので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

残業は業績にとって意味があったのだろうか?

そもそも残業時間と業績って連動性はあったのでしょうか?

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この記事によると、2013年頃まではあったようですね。2014年以降は連動性が低くなってきています。

そもそも残業というのは実態は固定費はそのままで変動費だけが増えるわけですから、売上が上がった分利益額が増えるに決まってます。

また、「残業を増やしたから利益が増えた」なのか、「案件が増えた結果売上が上がって残業が増えた」というのは因果関係が全く逆であり、それはこの記事では表現できていません。

いずれにしても、とにかくここ数年は連動していないということですので「利益を上げつつ残業を減らす方法はあった」ということになります。

事実、僕のいたリクルートでも2015年あたりから異常に残業に関して厳しくなり、それまではてっぺんを回ることも少なくなかったのが、1ヶ月に40時間を超える残業にはかなり強いアラートが出るようになりました。それでもリクルートは年々最高益を更新していきました。※コロナ前

出社は業績にとって意味があるのだろうか?

2-3ヶ月のテレワークが企業の業績にどういった影響を及ぼすのか今の段階ではわかりませんが、重要なのは「意味のある出社」をしましょうということだと思います。

自宅でもできるPC作業や直行直帰が可能な営業に1時間かけて一度出社させてまた1時間かけて営業先に行かせるとか、馬鹿げてませんかね?

僕が昔にいた会社で、直行直帰は前日までに言わないとNGというのがありましたが、前日に言うのと当日に言うので売上の何が変わるんでしょうか?

規律が変わるという人もいると思いますが、その規律は売上に影響するんですかね?

わざわざ「出社する」以上、それはその時間と場所でしかできない意味のあることに使うべきであり、それ以外は出社する必要がないでいいと思うのです。

もちろん中長期的な組織へのコミットメントの醸成や場の空気みたいなもの、一体感、Face 2 Faceのコミュニケーションどれもすべて大事だと思いますし、僕もそういう場面を何回も経験していますが、それは全体の何割だったのかと言われると、、、4割くらい?

だったら、6割つまり週3日は出社しなくてもいいんじゃないかと。

おそらく残業と同じように、「利益を上げつつ出社を減らす方法はある」のだと思います。

出社は残業のようになれるか

残業は法律で強制的に、出社はコロナによる緊急事態宣言で半強制的に縛られる形となりました。

残業については法改正されない以上、企業が必ず守らなければいけないものになっており、適応せざるを得なくなった結果、残業しなくても利益は上げられるんじゃないか?という流れになりました。

しかし、そこに企業や従業員の自発的な意思はあったのかというと正直微妙だなと思っていて、それだけに、6/1の出社の状況にはとても注目していたのですが、やはりまだまだ”自発的に”テレワークに移行しようという企業は多くないようです。

ここでは一部の先進的な企業の例が取り上げられていますが、それでもやはり出てくる「奨励」。どっち(出社させたいのかさせたくないのか)が本音かわからないというね。

出社時間が残業時間と同じように会社への忠誠心の指標とならないことを願っておりますし、なんなら出社が少ない方が奨励されるようなインセンティブをつけてもらいたいものです。

まぁコロナのケースはとにかく急だったし、人事制度やセキュリティ環境が整う前の緊急対応だったわけで、「まず戻そう」となるのはわからなくもないですよね。

今後、戻すことを前提に制度を組み立てていくのか、テレワークも含めた出社時間減少に舵を切っていくのか、企業の方向性をじっくり見ていきたいと思います。

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