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コロナ明けの深圳を散策してきた

1月末から二月初頭にかけて一週間ほど香港を旅していたのですが、一日だけ香港を出国して深圳に陸路で入国し、散策してきましたのでその時のエピソードをまとめてみます。

深夜便で羽田から香港へ

私は今回香港は2019年以来5年ぶり(4回目)となりましたが、中国側に出国したことがなかったので、日程に余裕があった今回初めて行ってみました。

みなさんご存知の通り中国はコロナ禍以降日本人のビザなし渡航が中止しており、中国の渡航時には事前に日本でビザを申請する必要がありますが、陸路且つ特定の地域(香港ー深圳・珠海など)ではアライバルビザ(特区旅遊)を申請でき、当日のビザ申請枠さえあれば事前の準備なしで渡航可能です(最長5日間)

国境を跨ぐ橋

1日で発給されるビザには限りがあるとのことで、当日は国境が開く朝9時を目指して香港市内を出発。国境のあるMTRの羅湖駅は日曜日だったこともあって、かなり混雑していました。

香港側の国境である羅湖駅

入国審査は、アライバルビザを申請するカウンターがあるので必要事項を紙に書き、パスポートと一緒に審査官へ提出。20分ほどでパスポートが返却され、入国審査を受けて無事中国へ入境できました。

ビザを申請するとパスポートに直接ビザが貼り付けられる。

結局書類の記入やら、申請書に貼る写真の撮影、審査など併せて1時間ほど要したものの、特段トラブルもなく入国することができました。
(香港に渡航する三週間ほど前に台湾に渡航していたので少し心配でしたが、入国審査館に怪訝な目をされただけで済みました)


羅湖のショッピングセンター

入国できたのはいいものの、地下鉄に乗るための支払い手段がなかったため、(VISAカードなどは基本的に使えない)両替所を探して数分歩き回ったものの見つからず、近くの中国建設銀行の係員に確認したところ、個人商店(?)のようなところに案内され、なんとか香港ドルから人民元に両替してもらいました。

路上喫煙率の高さと、警察の人数の多さ。

これは深圳全体に言えることですが、基本的に街の中を歩いていると常に視界にいるのではないかというくらい警察官が歩き回っていて、街全体に緊張感のようなものが張り詰めており、さらに監視カメラの数もあって、ずっと落ち着けなかったというのが率直なところです。

地下鉄駅には至る所に刺股と盾のセットが

また、地下鉄には全駅で手荷物検査が実施されており、飛行機に乗る時のように毎回チェックされるので煩わしかったです。電車内もトンファー(?)を携帯した保安要員が歩き回っており、余計なことをすればおそらく速攻で逮捕されるような状況でした。

深圳市内中心部の景色

なんとか中心部まで地下鉄で移動し、散策開始。春節前の休日ということもあってか街の中は春節の装飾が数多くあり、オフィス街は閑散としていました。中国国内有数の大都市とあって超高層ビルが林立しており、発展著しい中国のパワーのようなものを感じました。

町の至るところにある12の標語が書かれたポスター

都心は碁盤の目に整備されていて、地下道もおおく、やや社会主義的要素があったりするところ以外は東京の丸の内に似た雰囲気を感じました。そして次は中心部にある高層ビル「平安国際金融中心」へ。高さ600m弱もあり、展望台の高さはなんと555m。なんとか使えるようになったアリペイを使って入場。

全員強制的に見させられる習近平の演説

なぜかエレベーターに乗る前に習近平の演説を見させられるという社会主義要素を浴びせられたりもしましたが、さすがは500m以上の高さとあって、天気はあまり良くありませんでしたが景色は迫力満点でした。

雲の上から街を見る

このあとは電気街へ。秋葉原的雰囲気をイメージしていましたが、公園なども整備されており、ビジネス街とあまり大差ありませんでした。

深圳の電気街

アップルストアでラーメンを机で食べている客がいたり、偽物しか売っていない電気屋があったりと全体的にフリーダムでしたが、どこも賑わっていました。

電気屋

まとめ
香港の賑わいっぷりと欧米的要素に慣れてる状態で行ったため、本土の街全体に広がるピリついた感じには終始慣れなかったものの、監視社会と言われる中国のリアルな現状を見ることができて個人的には良い経験になりました。
また、滞在中は支払い方法に困る場面が多かったと感じます。キャッシュレスがかなり進んでいるのはいいものの、VISAやMasterCardが使えるお店はほぼなく、アリペイやwechatpayなどが基本で、これらのサービスは中国国民向けなため外国人である我々は色々と制限があり使える場面はほとんどありませんでした。まだ現金は恐らく偽札等の影響で信用度が低く、お店で出すと無視され、睨まれたこともあったほどです。(唯一使えたスターバックスも偽札チェッカーを通した上、透かしを何度も確認されました)
もし中国に渡航される方は支払い方法も準備して行かれることを強くお勧め致します。

最後にキャプション付きで画像を複数紹介して終わりとさせていただきます。


ビザの申請書類
ドン引きする数の防犯カメラ
床がガラスになっている場所も
街中を練り歩く刺股部隊
スタバ(リザーブ)のお洒落さは万国共通?


マクドナルドとアップルストアは中国にも健在
街中で突如始まる暴徒鎮圧訓練の様子

以上
2024年2月4日(香港→深圳→香港)

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