過程がこの世で最も評価されづらい話

1年間、毎日女子を描くという企画、#毎日女子。今年の1月1日から毎日欠かさず女子を描いて、今日で266日。とうとう残すところあと100日となりました(今年は閏年なので全部で366日)。

企画の名の通り、僕は毎日女子を描いてTwitterに投稿しています。企画を始めてから5日目までの投稿には100くらいのいいねがついていましたが、数字はだんだんと落ちていきました。今では40くらいが平均といったところでしょうか。クオリティは徐々に上がっているのに、平均のいいね数が落ちているのは不思議なものです。

いいねをいただけるだけで大変ありがたく思っています。いつもいいねを下さっている方には感謝の気持ちでいっぱいです。その気持ちは前提に、ここからお話させてください。

最初は珍しかったのでしょう。普段イラストなど投稿しない僕が、突然女子のイラストを上げ始めたのですから。珍しさもあって、皆さんいいねを下さったのだと思います。しかし、今やそれを266日続けていますから、フォロワーの皆さんにとっては、僕の毎日女子の投稿を目にするのは日常と化していると思われます。人は日常的にあるものに、わざわざ反応はしません。太陽が昇って沈むことに価値があると思っている人は、世界にどれだけいるでしょう。

反応が少ないと寂しいものです。少ないと感じるのは、最初が盛り上がり過ぎたからで、その数字が多いと思うか少ないと思うかは人それぞれでしょうけれど、少ないと感じてしまったら、やはり寂しいものです。

これが例えば、「366日投稿達成!」となれば、そのときは今よりもたくさんのいいねをいただくことになるでしょう。わかりやすく何かを達成したり、結果を出したりしたときは、ありがたいことに人は評価をしてくださいます。

逆に、過程は評価されづらいです。今僕は身をもって痛感しています。

過程がいちばん重要なのに、過程が評価されるのはいつだって、結果を出したずいぶん後です。当たり前といえば当たり前。価値がつくのは結果だから。毎朝日が昇ることより、YouTubeチャンネル登録者数100万人達成の方が価値があるのです。これは世の中のルールみたいなものなので、覆すことはできません。

「投稿するたびにどんどんいいね数が増えていって、フォロワー数も増えていって、多くの人に評価されたらな。」そんな優しい世界を、ついつい想像してしまいます。毎日女子を描いているときは孤独です。真っ白な画面と向き合って、筆を進め、いいと思える絵に仕上がってきたら、「今日こそ、たくさんいいねをもらえるはず。」なんて思いながら、最後の描き込みに精を出します。しかし現実はそこまで優しくありません。何度投稿を繰り返しても、なんら変わらず1日が終わります。(毎日女子の投稿にいつもいいねをくださる人には本当に感謝しています。)

スーパーヒーローでも有名芸能人でもない僕らは、この寂しい世界で積み重ねる他ないのです。例え評価されなくても、何も人生が変わらなくても、光を浴びる瞬間を味わいたいと思うのならば、繰り返す他ありません。孤独と寂しさと向き合いながら、結果を出すその日まで、太陽が昇って沈むことをひたすら繰り返しているように、僕らも繰り返すしかないのです。

今あなたが、何かに取り組んでいて、結果も出ず、評価もされず、寂しさを感じているなら、僕も一緒です。馬鹿の一つ覚えみたいに、意味のないようなことを続けています。(毎日女子の投稿にいつもいいねをくださる人には本当に感謝しています。)

1日の始まりと終わりに感謝する人は僕の周りに何人かいます。当たり前に繰り返し起こることにも、価値を見出し、感謝する人がいるように、僕らの繰り返しにも、価値を感じてくださっている人がいます。(毎日女子の投稿にいつもいいねをくださる人には本当に感謝しています。)

意味のないことにしっかり意味をつけれるように、一緒に進んでいきましょう。光を浴びる瞬間を迎えることを信じ続けて。


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