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有益情報があふれた世界で、人生に迷っている人のために僕ができること

SNSでは今日も、インフルエンサー並びにインフルエンサーに影響された個人が有益な情報を発信し続けている。「心に刺さる文章の書き方」「誰でも月5万円稼ぐ方法」「関わってはいけない人5選」

そんな情報を間に受けて行動し、人生に迷う人は少なくないはずだ。僕が実際にそうだったから。


有益な情報は本当に必要なのだろうか。


2年ほど前、「個人の時代」なんて言葉に踊らされた僕は、インフルエンサーが与えてくれた答えを素直に受け止め、素直に行動に移した。自分の体験を元に遊泳情報を発信。Twitterでは徐々にフォロワー数が増えていった。、

Twitterで発信した有益な情報は最大で1.3万RTを獲得。Yahoo!ニュースにも掲載された。僕の有益情報に影響され、人生を変えた人たちからお礼のメッセージをいただくこともあった。

そうした発信活動を続けていた僕は、結果的に人生に迷うことになった。

誰もが発信している「好きなことを仕事に」に流されて行動した。漫画を描くことでお金を稼げた方が幸せだと確信した僕は、アルバイトを辞め、漫画制作の仕事請け負うことに専念した。生業にして1年半、僕の心は疲弊した。僕がやりたかったことは、仕事として誰かの指示通りに漫画を描くことではなかったのだ。

僕が本当にやりたかったことは、自分が思い描いた物語を自分の手で表現することだった。そのことに気づいて以来、創作活動に黙々と打ち込んでいる。今はとりあえず100本のお話を作ることを目標にして活動しているのだが、これが楽しくてしょうがない。同じ漫画制作なのに、他人のものと自分のものでここまで違うのかと驚いている。

誰かにとっての最適な答えは、僕にとっての最適ではなかったのだ。

今の僕は少なくとも現時点で、自分にとっての最適を導き出せたと思っている。


有益な情報なんて、その気になればいくらでも発信できる。「心に刺さる文章の書き方」「誰でも月5万円稼ぐ方法」「関わってはいけない人5選」

そんな情報は、今日も誰かがどこかのプラットフォームで発信している。誰かが発信した情報を、自分の実体験を混ぜながら発信している。それを見た誰かがまた、同じようなことを発信する。

今のSNSの現状だ。

そんな情報に、本当に意味はあるのだろうか。



僕にまた影響力がついても、答えを簡単にあげる人にはもうなりたくない。誰かの答えは自分の答えではないからだ。誰かの答えを間に受けることは、全く持って非本質的だ。

僕ができるのは、一緒に迷ってあげることだと感じている。

人生なんて誰もが迷う。成功しているように見えるあのインフルエンサーだって、きっと毎日何かしらに迷っている。

そんなどうしようもない生き物の僕らが、自分の人生を最適なものにするために必要なのは、〝自分で考え行動する力〟に他ならない。

自分と向き合って、自分と対話し、自分にとっての最適を導き出す、そんな力が、僕らには何よりも必要だ。

僕のように人生に迷える全ての人に、自分にとっての最適を導き出せる人になってほしい。誰かの答えを間に受けて、人生をさまようよりも、自分自身と向き合って、最適な答えを自ら導き出せる人になってほしい。

僕が自分の本当にやりたいことに気づいて行動しているように、過去の僕のような人にもそうなってほしい。

そんな願いがあってかなくてか、最近僕が作る物語は「考えさせられる」内容のものが多い。意識してそうしたわけではない。自分の価値観の変化と共に、作る物語も自然にそうなっていった。

こうした方がいいとか、これはやっちゃいけないとか、そんな良い悪いの話ではなく、〝自分にとってはどうなのか〟ということに真摯に向き合える人であってほしい。

僕がやりたいのは、一緒に答え探しをすることなのだと思う。

僕が答えを与えるのではなく、僕が悩み、考え、迷っている姿を見て、「自分はどうだろう」なんて考えて、自分にとっての最適を導き出してく、そんな人を1人でも多く増やしていくことが、今の僕の、アーティストのかいちとしてやりたいことだと感じている。


人間はいつまでも未完成だ。完璧な人など存在しない。付き合う人で民意は変わるし。時代の流れと共に民意は変わる。常に変化している世の中で、正しい答えなんて、一生見つからない。

誰かが与えてくれる答えより、自分で掴んだ在り方こそが、唯一信じられるものだと思うから、

だからこうして、有益でもなんでもない、僕がただ考えていることを、今日も投稿している。

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最近描いている漫画(100本創作)▼
https://twitter.com/i/events/1287352474118975488

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