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技術革新がどれだけ起きても、僕のやることは変わらない

漫画が誰でも簡単に制作できるツールが、Adobeから発売されるらしい。

https://twitter.com/clockmaker/status/1318962639058259968?s=21

台本からセリフを漫画に起こしてくれて、写真を加工してコマに絵を配置できるとのこと。つまり、描けなくてもストーリーが作れれば漫画が描けるということだ。

絵が描けなくても、面白い話が作れる人が勝つ世界がやってくる。

僕は近いうちに、こんなツールが出てくることを覚悟していた。



技術革新は常に起きてる。

人類の歴史を遡ると、最初に文字を書いた道具は石だった。それから墨と筆で描くようになり、鉛筆になり、ボールペンやシャープペンシルが出てきて、今ではテキストに打ち込んで書いている。

手段は変わったけど、やることは変わらない。

今回の話は、そんな話だと思っている。


「AIが仕事を奪う」なんてことが囁かれている昨今だ。技術の進歩で、人が人の仕事を奪うことだってあると思う。


よく聞くのは写真業界。

スマホの普及で、誰でも手軽に高画質な写真を撮れるようになり、加えてインスタが、写真の加工技術も与えてくれた。写真のプリントだって、プリンターがあれば家やコンビニでできてしまう。

おかげで写真屋さんは大変だと、ずいぶん前に誰かから聞いた。


でも、じゃあ、自分の仕事がなくなったのを技術革新のせいにしていいのかというと、それも違う気がする。


いつの時代も、生き残るのは一流だけだ。



楽器が弾けなくても、パソコンがあれば誰でも曲が作れる時代になった。米津玄師がボカロ出身でメジャーに出てきて以降、ずっとメジャーのトップにいる。カラオケに行って年代別ランキングで曲を検索すると、どの年にも米津玄師の曲が3曲くらい入ってる。そのくらい存在感が強いアーティストだ。けど、じゃあその技術革新によってボカロ出身のアーティストがたくさんでてきて、メジャーの音楽シーンはボカロ出身の人たちだらけになっているかというと、そんなことはない。

相変わらず嵐はランキング1位を取りに来て、LiSAは鬼滅効果もあってすごい勢いで認知を広げていて、ミスチルだってJUJUだって、MISIAだってSEKAI NO IWARIだってまだまだまだまだ健在だ。

一流アーティストが消えたかというと、そうではない。

むしろ、技術革新のおかげで新しい音楽が次々と生まれ、僕らはまだ、音楽に飽きることがない。


今回の漫画業界の件も、そんな話だと思ってる。


僕も以前は、技術が進むのが怖かった。AIが写真を絵に起こしてくれるとか、ゴッホの絵柄を再現して新作を作ったとか、そんな話を聞いて、自分が積み上げてきたものがあっという間に技術にこされてしまうんだと怯えていた。

でも、冷静に考えたらそうじゃない。技術をいくら越されようが、ここは人間社会。人間に刺さるものを作った人が評価される。

技術の進歩は、アーティストにはあまり関係ないのではないかと考えている。

ストーリーだけで漫画が描けても、生き残るのは一流だけ。やることは変わらない。むしろ、新しい技術を積極的に取り入れることで、僕らはまだまだアップデートできる。


これからどれだけ技術革新が起ころうと、僕は僕の〝面白い〟を追求して、創作活動を続けるだけだ。

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