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サウナブームなんてものは存在しない
皆さん、ととのってますか~~??(満員の東京ドームからととのうー!の大合唱)
サウナ、流行ってますね。至る所でサウナ!ととのう!若者はサウナで喋るな!若者のドラクエやめろ!という単語を耳にします。サウナの中では静かにしようね。
ブームの一例
さて、そんなサウナブームですが、ここで一つの説を提出します。題して
~サウナブームなんて存在しない説~
![](https://assets.st-note.com/img/1649578025105-j9HvTA0Zo0.jpg?width=1200)
はい。なんだサウナアンチの文章かよ消えろカス現実見ろ情弱がネットの海に溺れてくたばれと思う方もいるでしょう。まだ待って。帰らないで。
まず筆者はサウナ大好きマンです。一昨年くらいからどっぷりです。今もこの記事はサウナで書いています。
一介の一般サウナ好きではありますが、「今、サウナブームが熱いです!」と言われると首をかしげてしまいます。
このままでは何言ってんだてめえはきめえんだよ一生サウナから出られず干からびて消えろと言われるかもしれませんので順を追って説明します。
経緯
これまであまり注目されていなかったサウナが急に注目されるようになったのは、ドラマ化された「サ道」の力が大きい。このドラマが人気になり、「ととのう」という単語が流行りサウナの認知度が急激に広まりました。
サウナに対して「健康にいい」「心身共にここちよい」というイメージが付与されたのもサ道の功績が大きいでしょう。
このサ道は2009年から漫画として連載スタートをしており、当時からジワジワ認知が広まっていたのですが2019年のドラマ化で跳ねた、という図式です。
特にSNSでの広まり方は凄まじく、「ととのう」という丁度いいパワーワードはTwitterでは好まれる傾向にあります。
SNS全盛期と言っても差し支えない現代で見事にSNSの荒波を制したのがサウナなのです。
解説
ではなぜ「サウナブームなんて存在しない」と言い切れるのか。それは正確にはサウナブームではなく、サウナの継承が可視化されただけだからです。
解説していきましょう。
そもそもサウナはおじさんたちの憩いの場というイメージが強く、若者は避けていたという前提が語られています。では、そのおじさんたちはいったいいつからサウナにハマっていったのでしょう?
サウナがおじさんの物という固定概念が定着したということは、それなりに長い期間おじさんがサウナを使っていたということになります。
しかし、おじさんというものにも不思議なことに若者と呼ばれる時代が存在します。
ではいつからおじさんたちはサウナにハマっていったか。そう、若者と呼ばれたいた頃です。
口語による伝聞や先駆者の観察によりかつて若者だったおじさんたちはサウナにのめりこみ、やがて気づけばサウナはおじさんで溢れます。そしてそのおじさんを見た若者がサウナへ行く…おじさんサウナ円環構造が出来上がっているのです。
おじさんサウナ円環構造とは…
おじさんとサウナの円環構造のこと。サウナとおじさんの円環構造のことも指す。
図解
いや昔の若者がそんな積極的にサウナ行くかよタコ指詰めろボケという意見もあるでしょう。
ここでは若者の定義が重要なのです。
一般的な若者と言われてさっきから悪口しか言わない皆さんはどう思いますか?
幅はあると思いますが、大体15~30あたりだと思います。
しかし、このおじさんサウナ円環構造における若者は大体20代中盤~30代中盤を指します。アラサーはおじさんという厳しい意見もあるかもしれませんが、サウナのメイン層からしたら30代など若造です。
実例を挙げましょう。僕の父は大のサウナ好きで、3周セットが最低ラインのヘビーユーザー。家族で温泉なんか行った日には父だけ出てくる時間がめちゃくちゃ遅いので最初に出ちゃう幼少期の僕はゴルゴ13を読んで待つことが恒例でした。
この時の最古の記憶が4歳時点。だいたい20年前で当時の父は30になったばかりくらいです。そして、父と一緒にサウナに入っていた時もあり、父と同世代に見える男性もそこそこいたように覚えています。
20代中盤から30代。大体その世代は社会人としてブイブイ言わせている層です。正しくは社会の厳しさに日々押しつぶされている層です。
例えばブラック企業で無理難題を押し付けられ潰れかけている主人公の元に可愛い幼女が現れて癒される…といったアニメがあるとします。例えばです。その主人公はおじさんサウナ円環構造の若者に分類されます。
要するに、社会人としてクッタクタになっている若者とサウナにハマる若者は=で結ばれるのです。
ここでサウナの性能を振り返ってみましょう。
・健康にいい(諸説)
・心身共に気持ちいい
つまり若者たちは日々の疲労やストレスを解消する絶好の施設を見つけたので利用していると言えるでしょう。
それは、いつの時代も同じ。
おじさんたちが言う「わしらが若い頃はもっと…」は事実なのでしょう。いや、事実というか、いつの時代も若者は苦しんでいるということが事実なのです。そのおじさんも若い頃にはおじさんから「若い頃には…」と言われ、そのおじさんが…と永遠に続くのです。
おじさんとは、戦ってきた歴戦の戦士。若者たちはそんな傷ついた背中から多くを学びます。サウナはその中でも代表格でしょう。おじさんから若者へ、傷ついた身体や心を回復する術として、いわば伝承されてきたものです。
そう。サウナとはいつなんどきも若者に伝承される儀式。よって現代も同じ。おじさんたちから我々はサウナを伝承したのです!!
いやいやサ道はどうしたんだよボケ俺はサ道見てサウナ行ったんだよカスドブに溺れろという反論はもっともです。
しかし、思い出してください。サ道の原作は2009年連載開始。13年前です。作者は今55歳なのでこの時点で42歳。立派なサウナを伝承するおじさん側の人間です。
結局のところ、やってることはおじさんサウナ円環構造における漫画による伝承行為です。
また、サウナブームの火付け役はSNSによるものが大きいでしょう。
SNSが台頭し始めたのも15年前くらいから。盛り上がってきたのはだいたい2010年くらいからなのでサ道の連載時期と被ります。そして、2019年放送のドラマ版サ道はSNS上でバズり人気を集めました。その頃のSNSのバズの力は今更説明するまでもありません。
つまり、サ道ブームはSNSのバズパワーによって元々もっていた良さが広まったのです。
これが何を意味するか。そう、SNSによってサウナの伝承が可視化されている、ということです。
サ道とは、おじさんから若者たちへサウナの良さを伝える継承の巻物です。本来ならば、それを読んだ若者たちが若者たちへ口語で伝えていき、円環構造が完成する…はずでした。
しかし、高度に発達したネット環境により、口語による伝達が電子上で文字になり、我々の視覚情報として飛び込んできます。
そしてネットからサウナを継承した若者がまたネットへ…ついでに近くの友達に口語で…を繰り返しねずみ算式に伝わっていきます。
回りくどいように見えますが、要するにバズったということです。しかしこのバズはおじさんサウナ円環構造の進化系であり、やってることはこれまでの継承が規模が大きくなっただけなのです。
つまり、昨今騒がれているサウナブームとは、おじさんサウナ円環構造のひとつのかたちに過ぎないのです!!!!!
ゆえに、サウナブームは存在せず、あるのはこれまで脈々と受け継がれてきたおじさんたちのサウナへの汗の結晶であり、今まで見えてこなかった汗の結晶が電子の海を介して見えるようになったのです。
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まとめ
いや結局その理論でもサウナ界隈が盛り上がってるのは確かなんだからサウナブームはブームだろ腹斬れと思う方もいるでしょう。
確かに盛り上がってはいますし、実際以前より集客数が増えたなんて話も聞きます。
でも、それでも、若者に分類される我々は、これまでサウナで汗を流し、サウナを若者に継承し、サウナで散っていったおじさんたちにリスペクトを抱くべきでしょう。
そして、これまで築き上げてきたおじさんサウナ円環構造を、現代のサウナブームで片付けるようなことは僕はしたくありません。
なぜなら、このサウナブームで見える部分はこれまでおじさんたちが見えない所で脈々と、必死に引き継いでいたものだから…
あと、おじさんたちが嫌がることもやめましょう。普通に若者目線でも迷惑なので。
若者はサウナで喋るな!
若者のドラクエやめろ!
※ドラクエとは…サウナにドラクエのパーティみたいに徒党を組んで入室すること。またはサウナ内でドラクエの勇者みたいに器物破損に勤しむこと。
皆さん、マナーを守ってサウナライフを満喫しましょう。
でもおじさんたちも水風呂で潜るのマナー違反だからやめましょうね。
なんだと!若造が!お前に何が分かる!
あ!?さっきからうるせえんだよジジイどもがグループでサウナ入って何がわりーんだよ!
ああ!?てめえらずっとぺちゃくちゃ喋っててうるせえんだよさっさと出てけ!
何を!?
おっと、どうやらずっと悪口のガヤをしていた人たちは…
なるほど…
………喧嘩を鎮めますか
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それではそろそろ水風呂に入りたいのでここらで失礼します。以上、悪口は言っちゃダメだよという記事でした。
※マジでマナーは守ろう!
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