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コロナやインフルにも効果あり!漢方について知っておきたいこと

流行のやまいにも有効な漢方

 厳しい寒さが続いていますが、体調を崩されてたりはしていないでしょうか?

 流行病も拡大していますので体調には気をつけてください。

 今日は、そんな流行の風邪にも有効な漢方について、知っておきたい基礎知識をまとめて紹介します。

 2022年11月、東北大学大学院医学系研究科は、新型コロナウイルス感染症の急性期症状に対し、漢方薬の投与で発熱緩和、重症化抑制の効果があることがわかった、と発表しています。

 研究の内容によると、 葛根湯(かぜの初期などの頭痛、発熱、首の後ろのこわばりなどに使用する漢方薬)と、小柴胡湯加桔梗石膏(扁桃炎、扁桃周囲炎などによるのどの腫れや痛みに対して使用する漢方薬)について、このような効果が得られたと言うことです。

 また、最近の研究では、漢方薬の「麻黄湯(まおうとう)」の効果も明らかになっています。小児科のクリニックにおける臨床試験で、インフルエンザA型、B型を発症した小児に対して、タミフルと麻黄湯を投与したグループに分け、インフルエンザウイルスが消失するまでの時間を比較した結果、ほとんど差がなく同等の効果があること が分かっているそうです。

すぐに効かない?副作用がない?怪しい?

 漢方に対するよくある質問に対する一般的な回答を紹介しておきます。

 「漢方はすぐに効かない」というイメージを持っている方も多いようです。

 確かに、長期的に症状や体質を改善する目的で処方される漢方は長期間の服用を続けることで効果を発揮するものもあるようですが、先ほど紹介した葛根湯や麻黄湯は、適切な処方であれば即効性も見込めるそうです。

 「副作用がない」というイメージを持っている方も多いようです。

 一般的に、副作用は少ないと言われていますが、漢方に使用されている一部の成分には、摂取量の限度が定められているものがあります。

 このようなものについては、飲み過ぎによると副作用に注意が必要です。

 また、そもそも漢方そのものが「怪しい」と感じている方もいるかもしれません。

 ですが、病院で処方される漢方や市販の一般薬としてドラッグストアなどで市販されている漢方は、しっかり国が認証したものです。

 また、日本における漢方は「和漢」ともばれ、日本独自に研究され、発展しています。

西洋薬と漢方薬の特徴と違い

 一般的に日本の病院で処方されることの多い西洋医学の薬を西洋薬といいます。西洋薬は人工的に化学合成された物質がほとんどで、原則的に一つの成分で作られていて、一つの症状や一つの病気に対して強い働きがあります。検査などによって病気の原因が特定でき、原因別の治療や手術が必要なケース、緊急を要する疾患に向いているのが西洋薬です。
 それに対し、漢方薬は自然の生薬を使用し、一つの漢方薬(方剤)には原則として2種類以上の生薬が配合され、多くの成分を含みます。そのために、一種類の漢方薬で色々な症状に対応することが可能です。原因の特定できない慢性の病気、体質が絡んだ病気、病気になる前の不調(未病)には漢方薬が向いています。
 西洋薬も漢方薬もそれぞれ得意な面があります。その人その人の状態に合わせて、的確な組み合わせで用いることが大切です。また、いずれの薬も用法用量を守って正しく服用しましょう。いつもと違う症状や何か困った症状が現れた場合は、医師や薬剤師といった専門家に相談してください。

誠心堂薬局 漢方のはなしより引用

漢方の正しい飲み方〜「食間」とは?〜

 漢方の用法には「食間」と記載されているものが多いです。

 この「食間」がピンとこない方も多いのでは。

 食間は、食事と食事の間です。

 食間とは食後2時間程度がたった後、胃の中に食べ物が無い状態で漢方薬を入れ、 さらに次の食事の時間までに少し時間を置くことを想定しています。

 とはいえ、食感に飲まなければ意味がないという訳ではなく、もし飲み忘れてしまったら、飲まないよりも飲む方がいいようです。

 また、飲む時は、普通の薬と同じように、白湯で飲むのが良いとされています。

 加えて、漢方は液体の成分を凝縮して下流にしているため、顆粒の薬剤を白湯に溶かして飲むこともオススメされています。

 インスタントコーヒーみたいなイメージですね。

 熱がなく、症状も軽い時、病院にかかるほどでもないが悪化が不安。 

 そんな時に備えて「葛根湯」を家に置いて置く、というのもいいかもしれません。

 意外とよく耳にするのが、状況的には新型コロナやインフルエンザの感染が疑わしい、しかし検査では陰性。

 倦怠感は強く、体調は優れないが他の症状も特になく、薬も処方されないというようなケースです。

 こんな場合には、自己の責任のもと、漢方を試しに飲んでみてもいいのかもしれません。



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