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学生ラクロスは「疑似会社」?

これを書いているのは4月1日ですが、新社会人ですごく緊張しながら出社して、たった数日だけの研修でもとても疲れたのを思い出す。

当時は社会人になることに不安ばかりだったし、未知の世界に行って全てがリセットされるような感覚だったなと思う一方で、今振り返るとラクロスや学生でスポーツをやっていた人って擬似的に会社員だったり、会社にいるような体験をしていたのでは?と思う。

新社会人が不安に感じるのは当たり前ですが、社会人になるけど今までのことがリセットされるわけじゃない。大学4年間の経験を糧に少し自信を持ったり、前向きに考えてもいいと思うというのが今回のお話です。


学生ラクロスは「疑似会社」?


ラクロス部の多くは、学生が中心の組織になっていて、社会人のコーチや監督が絶対のトップダウンの形式を取っているところはあまり無いように思う。

主将や幹部陣が考えてチームを作り、自分達でコーチを打診してチームを作っていくあたり、主将は「社長」で幹部は「常務・専務」、コーチはさながら「相談役・顧問」のようだろうか。
コーチによっては俺の話を聞け的な我の強い人もいるだろうけど、イメージとして学生主体を軸にして導いていくスタイルの人が多いように感じる。

そうなると、プレイヤーは「営業職やエンジニアといった実際に利益やプロダクトを生み出す社員」であり、マネージャーさんなどスタッフさんは「経理や総務といった会社を支えるバックオフィス社員」といった感じだと思う。

主将や幹部陣は非幹部やスタッフさん達含めて、その年の目標を決めたり、チームの方向性を決めていく。

これって会社も同じで年度目標や営業方針などと似ていると思う。
実際の企業だと上層部が決めるだけが多いけど。

会社は「利益」や「売上」といった結果を出さないといけない、一方でラクロスチームは「全国制覇」とか「一部昇格」など結果を目指すのも形としては似ている。

こういう類似点から、主将や幹部クラスの立場を経た人が就活とかで評価されるのは納得する。

社会人になる前に規模のある組織を動かす経験というのはなかなか出来ないものだと思っている。


「組織に属して動く」という先取り


多くの社会人は会社や組織に属して仕事をする人達だと思う。
世の中にはフリーランスといった組織に属さない人もいるが、そんなに多くない。

会社や組織に属して仕事をするということは、いろいろな顧客や社内部署と要望だったり、状況進捗などコミュニケーションを取りながら行うものである。フリーランスだったとしても対象となる顧客の要望に応える為に仕事をするあたり、コミュニケーションは必要である。

実際にラクロス部に所属してプレーないしチームの運営などをする機会があるが、必ず相手がいたり一緒に動くチーム内の人がいる。1人で全て出来ることはあまり無く、情報共有やゴールの確認などコミュニケーションを取らずに進めることはかなり難しいし、良い結果に繋がらない。

組織に属して動くことは社会で必要なことを知らず識らずのうちに行っていたんじゃないかなと思う。


ラクロッサーの成長と社会人の成長は似ている


ラクロスをする人と社会人の成長も似ていると思う。
というより、ラクロスをする人だけでなく、スポーツや何かを上手くなる人はだいたいこのような道順だと思う。

入部して、最初は先輩やコーチの教えに従って練習やトレーニングをしていくが、より上手くなるためには自分に何が最適かなど考えて自立しないといけない。年次が上がってくるにつれて練習やトレーニングを考える側になる。
1年生のうちは自身が上手くなるのが一番大事だと思うが、だんだん自身だけでなくチーム全体が強くなるために何をするかになっていく。
また、運営についても言われることをやっている側から指示したり、企画する側に変わっていく。
年次が上がれば、仕事を分散させないといけないし、それだけ責任が増えていく。

これは社会人とかなり似ている。

入社したては、先輩・上司の言う通りに動いていくことがほとんどである。ただ、そこから自身で考えるように促されたり、自身の成績を求められるようになる。そうなったら、自立して結果で示すことが必要となってくる。また、年次があがれば自分にしてくれたように下の指導をしないといけなくなる。
年次が若いうちは自身の成績や業務にいっぱいいっぱいになりがちだが、役職が付いたり年次が上がるにつれて、自分の成績はもちろん部署やチーム全体の状況・成績を考えないといけない。
年次が上がれば、自分のことは出来て当たり前で部下や組織に対しての責任が増していく。

そう考えると、ラクロッサーとして大学4年間を過ごしたことは方法は違えど社会人・会社員での生活の擬似体験をしていたと改めて思う。


新社会人となる人へ

4年間ラクロスを頑張ったことが社会人につながることについて述べてきた。
改めてだが、4年間頑張ってきたあなたは、そんなに心配しなくても活躍出来る要素を持っていると思う。

ただ1つ覚えていてほしい。

仮に活躍出来なくても、人と揉めても嫌になっても、死にたくなる程辛いことがあっても大丈夫だと思う。

実際そんな体験した自分もこうやってnoteを書いてるあたり意外と生きていられる。
部署が変わってそれなりだが周りには評価してもらっている。人間関係も変わった。辛いことは乗り越えたかは疑問だが、過ぎ去って元気にしている。

私が尊敬する父方の叔父にこんなことを言われたことがある。


「人間生きていれば辛いことは必ずある。明日かもしれないし1年後かもしれない。10年後かもしれないし、既に通り過ぎたかもしれない。ただな、同じくらい良いことも起きるのよ。まぁ、前向きに生きてください。」


何度も言いますが、4年間ラクロスを経験した人なら、社会人で生きていけると思います。

ただ、仕事で活躍出来なかったとしても、プライベートが上手くいかなくても、人生が終わるわけじゃない。

まぁ、前向きに生きてください。

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