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飲み会はいった方がいい? ニートが飲み会から社長になった私の体験談。

飲みニケーションは、仕事に必要なんでしょうか?
飲み会には、行ったほうがいいんでしょうか?

特に起業したい人から、先輩に誘われて、どうしたらいいのか?
また、飲み会って無駄なの?そんな質問をよく受けるので、
愛沢えみりさんとのYoutubeで、わたしって「できちゃった起業なんですよ」っていう話をしたところ、星天出版社長の秋カヲリさんが、わたしのトークを以下の文章にまとめてくださいました。

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わたしは、ただの飲み要員から社長になった。

飲みニケーションが時代錯誤と言われるようになり、コロナ禍もあり、仕事の飲み会文化はずいぶん減ったように思います。
飲み会に行く・行かないは個人の自由だとは思いますが、私はこれまでの仕事で「飲み会の恩恵」を大いに受けてきた方だと思います。

というか、最初の起業は「飲み会のおかげ」でもあります。
飲み会をきっかけに起業する前、実は、私はニートでした。

どのような飲みニケーションで「ニートの飲み要員」から「社長」になったのか、何者でもなかった20代のころのエピソードをお話します。

■リクルート、楽天、そしてニートへ

「30歳までに何かを成し遂げて、それから結婚・出産をしたい」
と考えていた私は、就活からずっと“キャリアの早巻き”を意識していました。

結婚や出産を視野に入れるなら、女性にとって年功序列制度はかなり相性が悪いです。
30代はキャリアアップする大事な時期ですが、大変な育児期とも被りがち。
「であれば、20代のうちにしっかり働いて成果を出して、キャリアアップするしかない!」
と考え、男女問わず成果主義で売上で評価されるリクルートに新卒入社しました。

それから紆余曲折を経て、何かを成し遂げる事業作りを学ぶために楽天に転職。
当時の楽天はまだ創業間もない小さな会社でしたが、偉い人たちはみんなMBAを取得していたり、英語力があったりと、私にないスキルを持っていました。

焦った私は
「今のままじゃ通用しない。私も1回勉強しよう!」
と退職し、MBA取得を目指してグロービスに入学。
語学留学もしようと、英語学習にも着手しました。

ところが、気づけばニートになっていました。
私は勉強が苦手。あれれ、学校にお金を振り込んだのに。
向いていなかったのです(涙)
ただ、ここでニートになったことで、私のキャリアは大きく転換することになります。

■飲み会要員になり、起業の道が拓けた

ニートになったら、周りの社長さんたちやリクルート時代の同僚から
「経沢、暇なんだろ?飲み会に来いよ」
とお誘いがかかるようになりました。


毎晩あちこちの飲み会に顔を出し、明け方に帰宅し、昼まで寝て『笑っていいとも』を見ながら起床する日々。

「いったい、私は何をやっているんだろう…」

あまりにも堕落した生活で自己嫌悪に陥りかけた私ですが、飲み会の効能はここからです。
飲み会で社長さんたちと和気あいあいと話すうちに
「読みたい本を読む時間がないから、俺の代わりに読んで、要点を1ページにまとめてくれる?」
「今度こういう会食があるから、良さそうなお店をリストアップしてほしい」
といった小さな頼まれごとをされるようになりました。

こまごまと応えているうちに
「女性をターゲットにした新規事業を考えてほしい」
「この採用を手伝ってほしい」
といった相談もいただくようになり、だんだんとフリーランスとして受ける仕事量が増えていきます。

ついにある社長さんから
「法人化してくれたほうが頼みやすいから、会社を作ってよ」
と言われたことをきっかけに、26歳で起業することになったのです。

起業するときも、飲み会で会った社長さんには
「どうやって起業したんですか?」
とエピソードを聞いたり、たくさんのナマの知恵をいただきました。
「じゃあ、会社を見に来る?」
と言っていただき、会社に遊びに行かせてもらったこともあります。

出会う場所が飲み会じゃなく会社だったら、こうはいかないと思います。

だって社長は忙しい。昼はみんな仕事をしていますし、お仕事スイッチがオンになっていて、なかなか簡単には距離が縮まりません。
みんながリラックスしている夜だからこそ、
心が打ち解けやすい飲み会だからこそラフに会うからこそ、
「はじめまして!」
と気軽につながれて、相談しやすいのです。

起業してからも、むしろ今でも、飲み会でアドバイスをもらうことはたくさんあります。
飲み会だからこそ、素直に感情を伝えられたり、悩みを打ち明けられたりするもの。
起業して20年以上経ちますが、まだまだ半べそをかきながら「どうしたらいいと思いますか?」と相談することもあります。

お酒が入るので、女性は身の安全と正しい距離感にも気を付けてほしいですが、飲み会は思わぬ助けになることも少なくありません。

人とのつながりは、かけがえのない財産。
飲み会だってせっかくの機会ですから、上手に活かすのが仕事のコツです。

飲みニケーションも大事な仕事だと思って、自分のために活用してみるという方法もあるのでは、と思って書いてみました。

「こんな時代でも、社長が飲み会をしたがる理由」については次の記事で書きますね!

(編集:秋カヲリ/星天出版
なんとてんちむさんの本が大ヒット中の知る人ぞ知る会社の社長さんが秋カヲリさんです。

そしてそして、このネタもとになった愛沢えみりちゃんとのyoutubeはこちらです。女性がどうやって年収を上げるかとか、互いの起業のきっかけについても話しています。


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