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写真を撮るきっかけの話

こんにちは。奈鳥です。

最近、写真を撮り出したのはいつだろうとか、きっかけになったことってなんだろうと思い始めましたのでまとめておこうかなと思います。

子どもの頃

父が温泉に行くのが好きだったので、長期休暇の時は必ず家族旅行に連れて行ってくれていました。
北は北海道、南は沖縄と、東北と四国以外はほとんど連れて行ってくれたと記憶しています。
ただ、父の好きなところや、興味があるところがメインで連れていってくれるため、温泉地や少し変わった鉄道があるところが多かったように思います。

そして、私が子どもの頃は今で言う「オールドコンデジ」が流行った頃でした。
写真は必ずコンデジで撮っていました。
風景も、乗り物も、家族写真も。

そしてコンデジなら子どもでも操作ができます。
写真を撮りたいと言うとコンデジを渡してくれ、思い思いに撮っていました。
そして、撮って家族に見せると「上手だね!」「賞をとれるくらいだ!」と褒めてもらえることが多かったのです。

他のことで褒めてもらえることもあったと思うのですが、習い事や勉強は比較相手がいて、褒められても素直に受け取れない自分がどこかに居たようで、あまり記憶にありません。

その中で写真は唯一比較相手がいなくて、純粋に褒めてもらえたと心に残っています。
そして、それを持ったまま次の旅行に行き、自信を持ったまま写真を撮ることが出来る。
このサイクルが最初のきっかけだと思います。

高校生の頃

ガラケーは最盛期を過ぎ、iPhoneやAndroidと言ったスマートフォンにみんな乗り換えていく時期でした。
しかし私は一人っ子故なのか、ネットを確実に制限できない怖いものを持たせられないということで大学生になる手前までガラケーを持たされていました。
今思えば、このおかげで写真の知識が増えたので、これでよかったのかなと思います。

私が最後に持ったガラケーはSonyのCyberShot S006でした。
これはケータイとして動くデジカメと言っても過言ではないくらい、カメラ性能を押し出したガラケーでした。
スライドしない状態でカメラを起動させると、見た目はほぼコンデジ。CMOSセンサーで1640万画素の写真が撮れます。
これをオートではなく、マニュアルで使っていました。

このおかげでホワイトバランスやISO感度を覚えることが出来ました。
修学旅行ではこのガラケーを使って写真を撮りまくっていました。

修学旅行先で撮った写真
撮った後、iPod touch(懐かしい)で
当時のInstagram(SNS機能は無かった)で加工した
旭山動物園で撮ったペンギン
ホワイトバランスとISO感度をいじって
水の中でペンギンが泳ぐ姿を
強調しようとした記憶がある

大学生の頃

大学に入る直前になって、S006は急に画面がつかなくなりました。
大学生になるからということで、念願のiPhoneに乗り換えることが出来ました。

iPhoneになってからも写真は撮りますが、ホワイトバランスやISO感度と言った数値を見ることなくパシャパシャと撮っていました。
その中でも「ボケ感の強い写真」への憧れが強く、同級生たちとひまわり畑に行った時はひまわりを手前に置きタップしてピントを合わせ、その後ろでみんなが写真を撮っている姿をボケさせて写したり、加工アプリでトイカメラのようなボケを入れたり、フレアを楽しんだりしていました。

この写真たちを見ていると、カメラで写真を撮ることに対しての憧れがあったんだと思います。

そしてその後、友達とコスプレをする機会が出来ました。(なんで?)
その時その子が連れて来たカメラマンさんがたくさん素敵な写真を撮ってくださいました。
そのデータをいただき、「あぁ、これが一眼レフというものか…」と惚れ惚れし、「一眼レフ」というものに興味を抱き始めます。
すると、その様子を見たカメラマンさんが一言。

「カメラ興味あるならあげるよ」

そんな…高いものを…良いんですか…!?

「もう使ってないカメラがあって。カメラのことが好きな人に渡せるなら捨てたり売ったりするよりいいなって思うんだ」
とのことでした。

そしてCanon EOS KissX50をいただきました。
下の写真はいただいたカメラを持ちながらフォトウォークした時のものです。
ここでカメラの知識を一通り教えてもらったのですが、S006をマニュアルで触っていたおかげでf値とシャッタースピード以外は馴染みがあり、すぐにマニュアルで使えるようになりました。
S006、本当にありがとう。

そしてf値とシャッタースピードもすんなり馴染みました。
というのも、その方の教え方が上手だったからだと思います。本当に有難いです。

右側の上と下の写真を見ると
シャッタースピードの違いを楽しんでいたのが
よくわかる

コンデジにf値はあっても開放や絞りなんか考えずに撮っていましたし、そもそもほぼf値とシャッタースピードはオートで使ってたので、こんな撮り方ができるのかと新鮮でしょうがなかったです。

大学卒業後

大学を卒業し、看護師になりました。
ストレスがすごかったらしく、3ヶ月くらいで6キロくらい痩せていましたが、体重計に乗るまで気づかないくらい毎日が必死でした。
写真を撮るとか、そんなことを考える余裕もなく、とにかく看護師として患者さんの命を預かって働いていました。

そして、ある時限界が来ました。
何かがプツンと切れてしまいました。
その日のうちに退職代行を使っていました。
その時、ちょうど初めてのボーナスが入ったところでした。

明日から仕事に行かなくていいのか…と安心した時にふと、「写真を撮りたいなぁ」と思ったのです。
大学生以来初めて湧いた気持ちでした。

初めてのボーナスを使ってCanonのEOS KissX9を購入しました。
買った理由としては、今までのカメラより新しいもので、同じ系列のカメラなら操作方法もわかると思ったからでした。

そして、カメラを渡してくれたカメラマンさんに「オールドレンズは楽しいよ」と教えてもらい、Super Takumar 50mm f1.4を購入しました。
その組み合わせでイルミネーションを撮りました。
その後夫と初めてクリスマスのディズニーへ行って撮りました。
とにかく楽しく撮っていました。

妊娠、出産を経て

その後、妊娠して、夫と二人きりで過ごす時間のタイムリミットが迫ってきました。
妊娠期間は特に何もすることもなく(特につわり中はつらくて家の中で寝ていたので)、Twitterばかり見ていました。
その期間で印象に残っているツイートがあります。

「子どもが生まれると二人で過ごしていたときとはまるでちがう時間の流れになる。そしてそのうち、二人で過ごしていたときを忘れていってしまう。だから、子どもが生まれる前の二人きりの期間はたくさん写真に残すと良い。」

このような内容だったと思います。
たしかに子どもが生まれると時間の流れ方が思い切り変わります。
特に1歳までの期間はちがいました。
まだ子どもを産んでいない、でももう少ししたら生まれるこの期間に写真を残そうと思い、動けるようになってから写真を撮り始めました。

その後、子どもが生まれ、当時はコロナ禍で立会出産ができなかったので生んですぐの写真は助産師さんに撮ってもらいました。

子どもが動かない時期はよく撮っていましたが、旅行で持っていくにも重いし、嵩張るため、なかなか持ち出すことがなくっていきました。
ちょうどiPhoneを買い換えたときで、iPhoneでも十分綺麗に残せるなと思ってから、カメラで撮る機会はどんどんなくなっていきました。

その後

そして2年ほどカメラで撮るのをやめていましたが、昨年末、いつも通り冬のつらさから何もできなくなってしまったときがありました。
そういう時期は外に出られなくなるので家でできることをするのですが、ガラスペンで字を書いたり、ノートやシールなどの文房具を集めたりしていました。

ガラスペンやその他の文房具を記録するために、カメラを久しぶりに引っ張り出して写真を撮ってみました。


その後から、いろいろな写真を撮りたくなりました。
カメラの重さ・大きさがつらかったので、コンパクトなフィルムカメラを探し始め、そこからフィルムっぽい写りをするコンデジを探し始めました。
そしてPaper Shootを買い、GRIIIx、SIGMA fpと揃えました。

さいごに

今年1月から写真を撮ることを再開して、というか真面目に撮り始めたのは初めてから、だいたい4か月が経ちました。
正直、私は飽き性で、2か月続いたら上等だと思っていました。
撮らなきゃという義務感に苛まれることもなく続けられているのはすごく有難いことだなぁと思っています。
そうやって思わずに続けられているのは、写真を見てくださるみなさんがいてくださるから、という面が大きいです。
ありがとうございます。

続けることに関して少しマイナスイメージを持っている話はまた今度するとして、とにかく、のんびり続けられていてうれしいです。

そして、なんとなく、写真を撮ることが趣味ではなく、当たり前のことになってきている気がします。
私はだれのためでもなく自分のために写真を撮っているからかもしれませんが、水を飲むのと同じくらい当たり前になっていく気がしています。

noteもすぐ書かなくなっちゃうかな〜なんて思ってましたが、読んでくださるのが嬉しくて、書こうかなぁという気持ちが湧いてくるので書いています。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
またのんびり更新していきますので、よろしければフォローしてくださると嬉しいです。

奈鳥

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