昨日は満月の夜、私の家のあたりは大雨で、月を見ることはできなかったけど、月が綺麗なだけで幸せになれるという歌詞の歌を口ずさみながらコンビニまで散歩をした。

散歩道、ふと思い立ってお母さんに電話した。私の人生では欠かせない、これからもずっといい影響と愛を注いでくれる存在。




お母さんにはお母さんのワールドがしっかりある。別にそれを人に押し付けたりするような人ではなく、そのワールドでいつも楽しそうに、幸せそうに生きている。

昨日はウクレレを初めて、かつ仕事場(子育て支援センター)でウクレレの弾き語りデビューをしたのだと楽しそうに話してくれた。いい感じで何より。




私はというと、最近ずっともやもやしているお金のことについて話した。うちはそんなにお金持だったわけではないので、小さい頃は、あれこれやりくりをしてなんとか暮らしていたし、塾や、習い事や、まあそれらを始める時にはなんとなく家族に負担をかけているんだろうなと察していた。それでも、やりたいと言ったことは、全てやらせてくれた。

私の部屋が欲しいと騒いだ時には、結婚する時に買ったというタンスを捨ててまで部屋を作ってくれた。「地震の時に凶器になるからいいのいいの、捨てちゃって」と言っていたけれど、私のわがままに付き合ってくれた。ひどいこともたくさん言ったし、してしまったけれど、今ではまるでそんなこと忘れたと笑い飛ばして前を向いている。

お母さんってすごい。




自分も結婚したり、子育てをしたりすることになるかもしれない。その時どのくらいのお金がかかるのか、体の負担はどのくらいなのか、なんとなく想像がつくようになった。あの時ああいう暮らしをしていたのは、うちの経済状況がこうだったからなのかとか、パパが転職したタイミングだったからなのかとかね。

そういうことを考えれば考えるほど、お金が必要なんじゃないか、あったほうがいいんじゃないかという気持ちに歯止めがかからなくなってきて、次第にお金は私にとって不安なものに変わっていた。あってもあっても、不安なもの。




そうやってお母さんに話すと、「変な固定概念を刷り込んじゃったよね、ごめんね。かほの時代は、かほの時代、友達や彼氏と協力して時代を作っていけばいいから、ママたちの固定概念は全て忘れて。これからは、お金より見えないエネルギーに価値がついてくる時代。満月の夜には、これからどうしたいか、考えたらいいよ。」

とのことだった。

一気に気が楽になった。両親にしてもらったように生きていくためには、相当稼がなきゃと思っていたけれど、今の時代は今の時代、その時ごとの幸せをちゃんと見極めて、工夫して生きていこう。そう思ったら、ずっと気持ち悪く絡まっていたもやもやが緩やかにほぐれていった。


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