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この写真と無事に働いてます。

大学生の終わりの頃、社員証用の写真の提出のためにカメラ屋さんに行った。地元のカメラ屋さん。
おじいさんは、わたしの方をみながらいいね、綺麗だねって言いながら撮ってくれた。お世辞だろうなあとは思いつつも、うれしいなと思いながら素直にニコニコした。
おじいさんは、わたしの体や顔ではなくて心を見てくれていることがなんとなくわかったから、なんとなくそれが嬉しかった。

出来上がった写真を見てニコニコしていたのは、わたしじゃなくておじいさんの方だった。

それから月日が経って、おじいさんが撮ってくれた写真は社員証になった。言わずもがなわたしはそれを大切に、毎日身につけている。

今日写真屋さんにフィルムカメラの現像に行った。おじいさんがいた。
無事にこの写真と社会人やってます、と伝えると、
おじいさんはニコニコしながら、
グッと来ちゃうな、と言ってくれた。
グッときたのはわたしの方だった。

働くということは毎日単調なことで、思っていたよりやりがいとかとは遠かったりする。
だからこうやって、嬉しかったこと、伝えたいことを穏やかに素直に伝えられるくらいには、身の回りを整えておこうと思った。
それは社会を幸せにまわす、一つのマナーだと思った。
きっと今伝えたら、働いてる人ならきっと喜んでくれる、
そういう直観を持てたから、勇気が湧いた。
だから、働いてみて本当に良かったと思っている。

明日も頑張ろう!
おやすみなさい〜!

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