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少し文法が違うだけで、現在進行形が近くor遠く…で起きている違いを表現できる*ハワイ語の文法*Ke+動詞+ala

新学期がスタートして、ここまでのハワイ語(1年間ぶん)を、新しいクラスでも振り返りながらのスタートです。色々な先生から習った生徒が集まるので、足並みをそろえる時間…という感じで、助かります。

今日のハワイ語の文法noteに入る前に、新しいクラスの先生の話で、ちょっと感動した話を先に書きます。

新しいクラスで、1人の生徒が「前の先生が、実際のところ、ほとんどテキストを終わらせられないまま前学期が終わってしまい、僕は心配だ。」と話していました。(「ありそうな話だな、私の先生もテキスト終わってないよ」…と心の中で思いながら聞いた。)

そう言った生徒に、今学期からの新しい先生が言ったのは、「この新しいクラスで責任があるのは、このクラスを持っている私よ。このクラスの責任は、前の先生にも、あなたにも無い。それぞれの生徒のハワイ語のレベルは、人生を通しても違うはず。子どものころからハワイ語を習っている人もいれば、この1年だけで、ここまでのクラスを修了して、今回のクラスに来た人もいるでしょう。それぞれの段階で、みんなこのクラスに来ていて、そして同じこのクラスで学ぶ。私がこのクラスでの時間の責任を持つから、だから心配しなくて大丈夫。」という内容でした。

過去1年間は、私は別の先生に習っていました。そして、その先生が大好きだったので、新しい先生のもとで習う不安が、私にもありました。

でも、このやり取りを聞いていて、「いいなぁ~こういう感じ!」って、嬉しくなりました。

おおらかだけど、凛としている先生に出会うと、嬉しくなります。

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それでは、今日のハワイ語の文法noteです。

*Ke Painu(verb) Ala / Ke Painu(verb) Hunekuhi La(現在進行形が遠くか近くか…の表現)*

 ・以前、現在進行形(Ke+動詞+nei)を習いました。

・ここでは、「NEI」を「ALA」に置き換えることで、あなた(話し手)と、その対象との距離感を表現することができます。

「Ke+動詞+nei」は、話し手の「近く」で起きている(見えている)ことの現在進行形です。

「Ke+動詞+ala」は、話し手の「遠く」で起きている(見えていない)ことの現在進行形です。

・また、同じく以前に、「hunekuhi (mai, aku, iho, and aʻe)」(方向を示すもの)を習いました。

これらの単語の最後に「la」を加えて、「maila / akula / ihola / aʻela」として、「Ke+動詞+maila / akula / ihola / aʻela」とすることで、「話し手の遠くで起きている現在進行形のことに、上下左右・前後の方向性の表現を加える」ことができるようになります。 

You learned how to use the MĀKA PAINU – Ke Painu nei (present tense) for ecample: Ke ʻai nei lāua. By replacinfg NEI with ALA you create a sense of distance from yourself. Where NEI is near ALA is “far.” You have also learned about the hunekuhi (mai, aku, iho, and aʻe). By adding LA after the hunekuhi (maila, akula, ihola, and aʻela), you create the same meaning as replacing NEI with ALA. 

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下記の3つの例文は、英訳・日本語訳としては、「その子どもたちは、食べているところです。」という同じ翻訳になります。
(あえて英語・日本語で違いを訳さなくても、いいと思います。)

でも、ハワイ語は文字の文化ではなく、口語の文化だったので、「その子どもたちは、食べているところです。あ、近くじゃなくて、私からは見えない遠くでね。」とか説明しなくても、「Ke+動詞+ala / maila / akula / ihola / aʻela」を使って話すことで、相手には「ああ、あなたのすぐそばじゃなくて、見えないどこかでの話ね」と、伝わるのです。

ニュアンスの違いというか、でも、ただのニュアンスというより、美しいような、面白いような…そんな言語だなぁ、ハワイ語…と感じました。

*例文*

1 その子どもたちは、食べているところです。(話者の近く/見えている)

ハワイ語:Ke ʻai nei nā keiki.
発音:ケ ッアイ ネイ ナー ケイキ
英語:The children are eating (near).
 
2 その子どもたちは、食べているところです。(話者の遠く/見えていない)
ハワイ語:Ke ʻai ala nā keiki.
発音:ケ ッアイ アラ ナー ケイキ
英語:The children are eating (far).
 
3 その子どもたちは、食べているところです。(話者の遠く/見えていない&その動きの方向が表現されている)
ハワイ語:Ke ʻai ihola nā keiki.
発音:ケ ッアイ イホラ ナー ケイキ
英語:The children are eating (far).

※ここで、“iho (go down)”を使うのは「食べる」という動作が「食べ物が口から入って、のどを通り、お腹に向かって落ちていく」という「下に落ちていく」を表すからです。

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【今回の写真は、全部2年前の今頃の写真です。早くまた、ビーチで人が集まれるような、安全な世界になってほしいなぁ。】

今日はここまで!

A hui hou!

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