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自分に深く入っていく時間

私の部屋にも秋の香りがやってきた。

香りが鼻中に広がる。
優しく可憐でどこかほっとする香り。
季節の訪れを教えてくれる香り。


身体中を満たしてあげたくて思いっきり吸い込む。
隅々までゆっくりと染みわたり、その幸福感を抱きしめた。


穏やかな心地がして、呼吸のリズムが変わったのを感じる。
忙しない日々で知らぬまに呼吸が浅くなっていた。
深い呼吸や静謐な香りは安らぎを与えてくれ、自然と意識が自分に向くようになる。
自分を少し気にかけてあげる、寄り添ってあげる。


自分が自分の奥深くに入っていくような感覚。
心の位置がすとんと居場所に戻り、落ち着きを取り戻す。


自分の中にくすぶっていた重たいものを
立ち昇る煙がふわっと軽やかに取り除いてくれるよう。



「意識的に整える」から「無意識に整う」へと変化を促してくれ、
日々の中に自分だけの穏やかな時間がゆるやかに流れはじめる。




わたしを支えてくれるもの
ちょっとわたしにとっていいこと
その積み重ねが明日のわたしをつくっていく

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