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親子の絆は本当か?

子供の頃、親に「家族が一番小さな社会、大人になって社会に出たらもっと大変」と言われて育ちました。

複雑な家庭だったこともあり親への反抗は勿論、タメ口も聞けない家庭でした。こんな小さな社会でさえ自分を押し殺して生きているのに、これより大変なのかと子供ながらに思ったものです。

そんな私がアルバイトや学校、一人暮らしと社会に出て思った事は、「なんて素晴らしき世界なのだっ」ということでした。

勿論沢山失敗もして、時には誰かを傷つけてしまって落ち込む事も多々あるけれど、自分の気持ちを言える事、自分で選べる事がただ嬉しかった。大人って良いものだなと、それは今も心底思っています。

人生やり直したいと思った事も一度や二度ではないけれど自分で選び選ばれた周りの人、環境を手放したくないと思うし、あの頃があるから今大切な人と共に居られる。そう思うと私の家庭環境は悪くはなかったのかも?と思います。

心から手放しで親への感謝が言えるまではなかなかいかないけれどそれでも私が今生きてるのは親が居たから。お箸の持ち方や挨拶、マナーで困る事があまりないのは親のおかげかな、などと客観的な感謝はしています。

様々な親子関係が垣間見れる世の中で、胸が痛む事もあり、子供の頃の反動はだいたい大人になってやってくる、その時「大人の自分で対応する」となんとか折り合いがついたりするものです。

親に感謝しなさいの呪縛は大きい。誰だって頭ではわかってる。でもできない人も多い。感謝できないから親孝行なんてハードル高すぎ…大丈夫。自分の今幸せに親の姿はないかも知れないし、いつかまた親子として幸せな時間を築けるかも知れない。

親でも子でも、「他人ではないけど自分ではない」そして、「自分の人生も想いも自分のもの」

今もし親子関係に悩んでいる方がいるのなら、少し忘れてみませんか?いつかはきちんと向き合わなきゃいけない事柄のひとつだけれど、今の自分が心から笑えない呪縛はいらないのだから。


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