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からだとこころの奥から

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エッセイ、その他
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#障がい者

「冷蔵庫だけは渡せないから」―ある車いすユーザーの離婚

※この記事は投げ銭制です。全文読めます。  先日withnewsに、障がい者、特に車いすユーザー…

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「わたしには時間がないんですよ」と、彼女は笑った。

※本文は投げ銭制です。全文無料で読めます。 お茶さんとふらにーさんの交換日記である「エン…

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へたくそ同士

※この記事は投げ銭制です。全文読めます。 固定記事にしている小説「川べりからふたりは」の…

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からだの半分が死んでいるということ

腹の下からの、からだが死んでもう長い月日がたった。 原因不明の病気だった、誰かのせいでも…

withnewsに拙作第三回目が掲載されました

今回は「障がい者が働く」ことについて、がテーマです。 障がい者が働くことの理想と現実の一…

待合室にて

先日は泌尿器科と血液内科の受診日だった。 地方の総合病院は相変わらずの混みようで、イオン…

私たちこそ笑顔で

五歳の時、原因不明の腫瘍による脊髄損傷が原因で下半身まひに侵され、車いすになった。 つらいこと、苦しいことは多々あった。階段や段差がのぼれない。外出先に使えるトイレがない。湯船にお姫様抱っこでいれてもらわなきゃいけない。学校や職場でうっかり失禁してしまう… でも、ひそかに、もっとも嫌なことがあった。 それは「子どもの視線」だ。 店で買い物をしている時、道を車いすで進んでいる時、ふと違和感に気づく。少し離れたところで、子どもが不審そのものの目でこちらをみている。視線が合

かっこのなかの世界

今年の冬の話。 職場にアンケート冊子が配られた。 アンケートのタイトルは「障がい者が働く…

無機質な扉の向こうに

今日は通院日だった。 相変わらずの混みよう。まずは採血と採尿検査をすませる。採血の番がく…

だから私はきみたちとは遊んでやらない

お盆休みまで、あともうすぐだね。 お盆になると、墓参りの後、父母の家に数少ない親戚が集ま…

メロンと音のお裾分け合い

部屋の窓をあけ、風をいれる季節になってきた。 今年は梅雨が長引き、少し肌寒い時もあるが、…

自分のからだに「意味」なんてない

 十数年前に書いた日記のデータを見つけました。  このような病の方がいらした、そして今も…

やさしさに包まれたなら

 今日は内科の通院日で、朝から病院へ向かった。  採血と、二時間の待ち時間の末、ようやく…

星の降りゆく先

「一体どこで光ってたんでしょうねえ、あかりちゃんの弟くんか妹ちゃんの星」 「人が死ぬから星になるんじゃないの」  なにげなく口にしてしまった自分の言葉を、直後に強く悔いた。ごめん。言いかけた時、奈美は特に気にかけた様子もなく「うーん……。わたしね、それって逆だと思うんですよね」と、星空を仰いだ。 「空で光ってる星のどれかひとつが、この世界のどこかで結ばれたふたりの間に降りてきて、新しい命になって生まれてくるんじゃないかなあって、そう思うんですよ。涼さんもわたしも、きっとそうや