1週間の気になった研究(12/20 ~ 12/27)

年末年始、ちょっと更新が滞ってしまっていましたが、2021年もマイペースにnoteでの発信を続けていきたいと思います。
2021年もよろしくお願い致します。
今回も、Twitterでの一週間の発信をまとめていますので、コーヒーブレイクの雑学ネタにでもお読みいただければ嬉しいです☕️

2020年の科学シーンを彩るフォト

おはようございます🐤

2020年も残りわずかですが、変わらず平常運転で積み上げてる方多いと思います。

natureが2020年の科学シーンの印象的だったフォトをまとめてくれています↓

見慣れない写真ばかりかもしれませんが、一年の振り返りのお供にどうぞ　#今日の積み上げhttps://t.co/TL9TtseBzO

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 20, 2020

細胞表面の"糖鎖"が血液の源を作りだすカギ

細胞表面の"糖鎖"構造が、造血幹細胞を作り出すキーになっている

造血幹細胞は、発生の過程で血管内皮細胞から分化する
↓
血管内皮細胞の糖鎖構造の変化が、効率的な造血幹細胞の産生につながっている

白血病などの血液疾患の新たな治療法開発へのヒント🐤https://t.co/C56XXSNd8Y

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 20, 2020

免疫細胞は糖分があると頑張れる

免疫系を司るT細胞は、糖分が少ない環境では増殖しづらいことを示した研究

糖(グルコース)を代謝する過程で生じる"セリン"というアミノ酸が、T細胞の増殖に欠かせない

セリンをT細胞に与えると、糖代謝が落ちていても、増殖を維持できる

免疫療法に応用できそうな予感🐤https://t.co/dwuow3SUnQ

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 21, 2020

犬の鼻は匂いだけじゃない。"熱"まで感知する!

犬の鼻は匂いだけでなく、"熱"も感知することが明らかに

ヘビなどと同じく、犬はわずかな熱放射も鼻鏡(鼻先)で感知できる
→ その時、左の一時体性感覚野が特異的に活性化しているとのこと

主に嗅覚を生かして様々な場面で活躍していますが、さらに活躍の場が広がるかも?https://t.co/chKaWJWTSM

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 22, 2020

血管にとって"乱流"は危ない

血液の流れがみだれた"乱流"状態が、血管内皮細胞に及ぼす影響を調べた研究

血管を一部結紮して血流に乱流を起こさせる
→ シングルセルRNA-seqで血管内皮細胞の遺伝子発現プロファイルを解析

"乱流"は、動脈硬化が進展しやすくなるような遺伝子発現プロファイルさせる🌀https://t.co/hXbMblrbd5

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 23, 2020

抗体は"ATP"があるとガン細胞にくっつける。ガン免疫療法に新たな道筋

高濃度のATP存在下で、抗体はガン細胞と結合していることを示した研究

"エネルギー通貨"と呼ばれるATP

ガン組織周囲は高濃度のATPが存在している
↓
この高ATP環境下では、抗体がガン細胞に結合しやすくなっている

抗体によるガン免疫療法に新たな道筋を示しているhttps://t.co/jTPQs2YLsj

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 25, 2020

多発性硬化症：治すためにはまず下地をしっかり整えることが大事

多発性硬化症: 神経を包む"ミエリン鞘"が破壊される疾患

破壊されたミエリンを修復してくれるのはオリゴデンドロサイト

ミクログリアが、ミエリンの残骸を食べて炎症の発生を防ぎ、オリゴデンドロサイトが修復作業するための下地環境を整えてあげることが重要、とのこと↓https://t.co/UVxCXdebjh

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 26, 2020

免疫システムを構成するタンパクの１つ、"補体"が神経ネットワーク数を制御している

補体タンパクの１つ"C4A"が、神経ネットワーク数(シナプス)を減らし、統合失調症の発症に寄与していることを示唆する研究

C4Aを過剰発現させたマウスでは、
→ ミクログリアによるシナプス刈り込みの増加
→ シナプス数の減少
→ 行動の変容

補体が統合失調症のリスク因子🤔https://t.co/N8UWyQ0DwH

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 26, 2020

筋変性疾患の新たなターゲット分子:  "Lgr5"

損傷した筋肉を修復する筋幹細胞

この筋幹細胞に発現するLgr5という受容体が、筋再生を制御していることを示した研究

✅筋肉が損傷するとLgr5の発現が増加
✅Lgr5を欠損させたマウスでは筋再生がうまくいかない

筋肉の変性疾患治療の新たなターゲット候補https://t.co/YrKi4LDJUf

— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 27, 2020

ここまでご覧いただきありがとうございました。

ぜひ感想等、コメントでいただけたら嬉しいです!

最後に、もしよければスキとフォローいただけると、今後の励みになるのでよろしくお願いします🥺