アカン!ⅮⅩ 感想
DX...なんじゃそれ?
デジタル・・・トランス・・・フォーマー?
あの車が変形するやつのこと?
ああ、機械だからデジタルってことか!
私が初めてDXなる言葉に触れた時のリアクションです。
めっさはずいけど、正直に書きました(笑)
正しくは「デジタルトランスフォーメーション」です。
これは似てますよね。勘違いしちゃいますよね。私だけじゃないですよね?
すいません。仲間が欲しくて必死なんです。これを読んだあなたも間違えたんじゃないですか?
(; ・`д・´)
といことで、恥の上塗りはここまでにしておきます。
訳すと「デジタル技術を活用したビジネス構造の変革」です。
具体的には以下のことを意味します。
①:デジタルを活用した新規ビジネスの創出
②:デジタルを活用した既存のビジネスの変革
新規ビジネスを作ることと今のをビジネスを変革することかー・・・
なるほね!って、本書を読む前にふわっと理解してたことと全然違った。
私が考えてたことは、「なんでもデジタルを活用すればいいんでしょ?」です。
タイトルの「アカン!」と強調している部分は、まさしく私が考えていたことに対する著者の強い訴えだったのです。
はぁ~、私の会社も完全にアカンDXしてました。というか、前書き部分で打ちのめされてしまい、先を読むのがだいぶしんどかったです。
なんと、うちの会社では令和にもなってようやく「そろそろペーパレスしなきゃなー」なんて言ってるんです。FAXはバリバリ現役!!連絡事項は回覧板。デスクの周りにはキングファイルが並び、調べものをするたびに紙を一枚一枚ひたすらめくるのです。
完全に紙依存体質なんです。
「IT企業と違って製造業なんてそんなもんでしょ」と冗談まじりに談笑していましたが、いよいよ本当に変わらないと「やばい」と言う事態がコロナ禍によって進行しています。今までは紙の図面で製作物の発注がありましたが、大手の取引先から徐々にデータでのやり取りに移行しています。
そんな環境の変化があり、妙なあせりから書店で本書を手に取りました。
「よし、DXだ!」と意気揚々に読む始めたわけですが、前書き部分であっさり轟沈してしまいました。そう、DXとはただのIT化じゃなく、ビジネスの変革なんですよね。とても。とても勉強になりました。あざっす(`・ω・´)ゞ
著者が定義したイノベーションを起こすには、とてつもない努力と、それを実現しようとする大勢の強い意志が必要なことは間違いないはずです。
と、「良い事いってやったぜ」的なことを書きましたが、現実は、ほぼ無理ゲーです。現状を今よりもっと良くしよう、改善しよう。たったそれだけのことでも、抵抗勢力の強さに絶望してしまいます。頑張れば頑張るほど、絶望は大きくなり、やがて「なんかもういいや」って感じになりあきらめてしまいます。
うちの会社でそれが如実に表れるのがIT化です。
①:ipadを導入して図面をデータ化し、どこにいても直ぐに情報を共有できるようにすることを提案。
結果:却下
理由:なんか難しそうだから無理。(他にも細かい理由がありましたが、だいたい主な理由がこれ)
②:毎月の成果発表会用の資料をPCで作成しましょう。それをモニターで映して全員が内容を理解しやすくなるようにすることを提案。
結果:却下
理由:PCなんか触ったこともないから無理。(職人さんはアナログが全てで、頑として譲りません。)
③:2DCAD(PCで図面を書くソフト)を3Dに変えることを提案。
結果:一旦、却下。時勢を見極めて再検討。
理由:取引先がまだ2Dだし、そんなに急ぐことないよね。取引先から3Dの問い合わせがくるようになったらその時考えよう。(その時になってからじゃ遅いんだよな・・・)
まあこんな感じでわが社の現状を恥を忍んで書いてみました。どうでしょうか?「まじかよこれ、遅れすぎだろ」なんて感想を抱いた人も多いと思います。私も最近では、「本当の危機がくるまで放置してやるぜ」とか考えたりしてます。誰か良いアドバイスください(;^ω^)
イノベーションの感想を書くはずが、脱線して私のぐちを書くという分けの分からん感想文になってしまいました。内容が論理的につながっているかも、よう分からんくなったのでこのまま書いちゃいます(笑)
皆さんの会社はどんな感じですか?IT化は進んでいますか?DX(ビジネス構造の変革)に挑戦してますか?コロナ禍になって、今のままでは「まずい」と気づいた方が多いのではないでしょうか?
本書は、日本企業のDXが如何に問題だらけかということを強く訴えています。また、そのダメなDXを支援しているSIer(エスアイアー)の戦略性の無さや、ITベンダーの多重下請け構造の問題について解説している内容となっています。
SIer(エスアイアー)「System Integrator」の略
・顧客の要望に応じて、ソフトウェアの設計や運用、コンサルティングに至るまで様々な仕事を請け負うこと。
ITベンダー
・企業が必要とする情報技術に関連した機器やソフトウェア、システム、サービスなどを販売する企業。
私自身は現状の危機感から本書を読んでみましたが、かなり勉強になったと思います。感想文では触れていませんが、SIerやITベンダーの問題にについて、「これでもか!」というほどコテンパンにしいる部分です。まったく未知の業界のことだったので、新たな知識が上書きされたと感じています。
会社員、起業家、ビジネスにかかわるどんな人にもお勧めです。
是非、読んでみてください。
長くなってしまいましたが、ここまで感想文を読んでいただいてありがとうございました。
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