春の宅配便はいかがですか?
カメラ小僧になったんだ。
最近、カメラにはまっている。
一眼カメラを貸してもらったのがきっかけだ。
カメラをもって、マスクを着けて、一人で健康のために散歩に出かける。
春の陽気は気持ちいい。
そよ風が、スーっと服の中に潜り込む。
ポカポカとした日差しの中で、さわやかな風が吹いてくのだ。
持ってきたカメラのレンズを通すと、『春』の世界は、輝いていることに気づく。
きらきらと色鮮やかに咲くチューリップ、ふわふわと綿毛を飛ばすタンポポ、そして、どうどうと春の主役である『桜』だ。
桜並木の下で、写真を撮っていると、子供たちがなにやら話している声が聞こえてきた。
並木の下を、おじいさんが、4歳くらいの女の子の自転車を押して歩く。
歩いて通るおばあさんと、挨拶をする。
『綺麗ですね。』 『ほんとにね~』
のどかな時間を大切に過ごすことが出来るから、私は『春』が好きだ。
春を届けるために。
私の母は、介護福祉士だ。
だから、外出も制限されている。
もちろん私も、旅行はずいぶん行っていない。
近所の公園に出かける程度だ。
電話口で、お出かけが出来ないさみしさをもらす母を心配をしていた。
例年なら、静岡の桜の名所に一緒に行っていた。
しかし、コロナ禍ではみんなでお花見はできない。
(春の陽気を少しでも届けることが出来たら、はっぴーになってくれるかな?)
なんて想像しながら、私は写真を撮る。
今は、一緒にお花見はできないかもだけど、写真を通して、動画を通して、オンラインでお花見気分を少しでも味わってもらえればなって思った。
自分が見たきらきらした春の世界を少しでも見せてあげたいなって。
『春を届けに来たよ、ZOOMをつなげて一緒に見よう』って言ったら喜ぶかな。
実家で暮らす、両親と祖母の顔を浮かんでくる。
『また、就活もしないでふらふら遊んで!』って怒りながら、笑う母の姿が出てきて、思わず笑ってしてしまった。
自分の好きな風景を、瞬間を、空間を、画面を通して、家族に共有するおうち時間を楽しもうと。
今日もワクワクした気持ちで私は一人カメラをもって出かける。
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