失敗してもエラーを起こしつづける会社「株式会社503」を立ち上げました
本日、9月11日、株式会社503を立ち上げました。
代表の「かげやま ひでのぶ」と申します。アラフォーです。よろしくお願いします。
株式会社503は、ウェブまわりの会社が忌み嫌う「503エラー」をモチーフに、名付けられました。
はい。すごく不謹慎かもしれません。
ゆるされるなら、株式会社503になった経緯をここでご紹介したいと思います。
それは、大好きなお米の味がしなくなってしまったことが原点にあります。
「ウェブ業界の常識」はあやふやすぎる
ぼくがウェブに関わり始めた2000年ごろは、インターネットの普及率が30%以下、もちろんスマホも光回線もなく、ウェブに可能性を感じて熱狂している方々だけではなく、「ウェブってなんか胡散臭いよね」といった認識が大半でした。
触れるものすべてが今までになかった新しいものなので、みんなが手探りで想定外のことだらけ。
頭のよいひとたちがそれに乗じてバンバンお祭りを仕掛けていった結果、ITバブルが訪れます。
インターネットの盛り上がりとともに、ホームページ制作やウェブを活用したサービスを生業にする個人や会社も増えていくわけですが、多くの不確実な情報とともに数々の出ては消えを繰り返し、現在に至ります。
そして、20年ほどの歴史しかないウェブの世界に「業界の常識」という、よくわからないものもつくられてきました。
そのほとんどが業界の常識というより、「業界人とか言っちゃうひと」にとって都合のよいものを、なにも知らないひとたちへと押し付けるための道具として使われてきました。
まさに「ウェブの胡散臭さ」を増幅させる状況なのですが、インターネットが当たり前になった今でも危うさを拭いきれない理由のひとつだと思います。
一方で、強い意思をもって、ほんとうによいものを提供したいと戦いつづける人たちがいます。
相変わらずウェブまわりは混沌としていますが、今後はひとにとって本当に良いものだけが、より目立ってくる時代になると考えています。
ぼく自身、そんな流れを目の当たりにしてきたからこそ、「自分の行動は誰のためになるのか」をじっくり考えるようになりました。
ウェブの仕事のはじまりと失敗
ここで、ぼくの失敗談を少し。
2004年、突然リラクゼーションサロンを立ち上げました。なんの経験もなく、24歳という若さとノリと勢いで。
広告にかけられるお金もなく、自力でサロンにホームページからお客さまを集めるための方法を考えはじめます。
当時ウェブの知識はほぼゼロ。
もちろん広告費もかけられないので、独学で技術を身につけながらホームページをつくり、何度も実験や試行を繰り返しましたが、ただただすごく楽しかった。
夢中でつくり続けていると、「うちのサイトも作ってほしい」とたまたまサイトを見てくださった経営者の方から、お声がかかるようになりました。
「ぼくが考えて実践してきたことが役に立つなら」ということでお受けしたのですが、いままでの努力が報われたような気がして、すごく嬉しかったのを覚えています。
これが、いまでも取り組んでいるウェブの仕事のはじまりです。
そして転がり続ける
2010年には法人化もしたうえで、調子にのってカフェ併設のリラクゼーションサロンを立ち上げました。(楽しそうだから)
サロンとカフェ併せて30坪以上あったので、お金がかかりすぎて頭をかかえました。(準備と勉強不足)
リラクゼーションルームは、遮音性と音響にこだわったり。(やりすぎた)
アルバイトの子の勉強を手伝ったり。(楽しかった)
イチゴのスペシャルパンケーキを自分で開発したり。(こだわりすぎた)
コーヒー注いだり。(言うてる場合か)
メニューづくりや採用、集客などのお店の運営と同時に、お客様のサイト制作のお手伝いや打ち合わせ、そのほとんどを自分ひとりでやっていて、時間がいくらあっても足りない。
はじめは楽しくて仕方がなかったのに、ノリだけでうまくいくわけもなく、だんだんと気持ちがついていかなくなり、自分が楽しいことばかりを優先して、目的を見失い、それに比例するかのように資金繰りもどんどん悪くなり、案の定パンク。
あれだけ美味しかったお米もまったく味がしない。なにも感覚がない。
自分がなにをしているのかもわからない。
ここで「お店を経営すること」をやめました。
結局サロンは、10年経営していましたが、いまは経営を離れており、前妻にお任せしてます。お察しください。
いま、泣きながら書いてます。
多くの失敗を経験して
そんな失敗やエラーを幾度となく迎えながらも、どうにかこうにか15年ほど事業をつぶさずにやってこれました。
行きたい場所に早く確実にたどり着けて、リスクを最小にして進める魔法の道標のようなものが、世の中にはもしかしたら存在するかもしれない。
でも、達成したいことがあるならやるべきことはひとつ。
「失敗やエラーを重ねても歩みをとめないこと。」
ただ、これしかないと思います。
ぼくは、多くの時間を費やし失敗を重ねることで、みなさまが抱える悩みや問題に、どこよりも多くの解決策を提示することができるという強みを得ました。ここまでに10年以上かかりましたが。
時間は有限なので、遠回りしたくないお気持ちはすごくわかります。
ただ、どちらに転んでも、失敗をおそれる意味なんて、ほんとうにないと思います。
エラーをこえて運の壁を壊す
バカみたいな話と思われるかもしれませんが、運はぼくたちに影響を与え続けています。
そして、努力という力技によって運を捻じ曲げることができると考えるひとたちは意外にも多いのです。
運をコントロールすることは難しい。
でも、チャンスを増やすことはできます。
これらの集大成を、株式会社503にすべて詰めこみたいと思います。
日々経営に悩んだり、売上や環境や人材に不安を感じたり、失敗に落ち込んだり。ぼくも同じように経験してきました。
そんな絡み合った悩みや不安を、視点を変え、常識を疑い、強固なコンセプトのもとに、ひとつひとつほぐしていくことで、より豊かになっていただきたい。
それが、ぼくがみなさんに届けたいものです。
やっぱりお米ってサイコーですよね。
以上、かげやまひでのぶのおっさんポエムでした。
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