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ディスコもクラブも同義語。どちらも楽しい!

 三連休のなか日、悪友に誘われて銀座のディスコのシニアのイベントに行って来た。入場料は男性2000円、女性1000円。非常にリーズナブルな金額。しかし、ディスコのHPには、男性一人の入場はできないともあったので私は、差し障りのない女性の友達を誘って参加した。午後7時の開場早々、フロアーはいっぱいになった。音楽は80年代、90年代の曲がメインである。
 私はバブル全盛期の芝浦の「ジュリアナ東京」を生で体験した世代である。ボディーコンシャスのワンピースに身を包み、お立ち台で扇子を振りかざす彼女たちを、真下から眺めながら踊っていた。いい眺めでした。以来、30年余りの歳月が過ぎ去った。
 その日、同道した女友達は社交ダンスを踊りたがったが、私は踊れない。でも、ディスコなら自信がある。その彼女を誘うと二つ返事で了承してくれ、当日を迎えた。
 ディスコで2時間余り踊って、満足して店を出た。すると彼女は寿司屋を見つけるや、その場から動こうとしない。仕方がないので二人で10000円の想定外の出費だったが、付き合ってくれた彼女へのお礼だと納得した。
 それにしても、最近のシニアは元気である。誘ってくれた悪友は57歳である。フロアにもアラカンが多かった様に思えた。
 少子高齢化の波は思わぬ社会現象を、私に見せてくれた。同世代の男女は私が思い描いていた以上にアクティブでエネルギッシュであった。負けてられない。ここで部屋に閉じこもってしまっては時代に取り残されてしまう。
 そんな、時流に乗ろうとあがく自分を高みから眺めている、もう一人の自分がいる。
 お前の志は、そこではないだろう、と。
 さて、どっちも楽しいのだが。やはり、「ジュリアナ東京」。疲れたら歴史小説。まずは、自分が生きている時代のダイナミズムを知らなければ、本当の歴史小説は書けない、と自分に言い訳して。ジュリアナ、ジュリアナ……。

創作活動が円滑になるように、取材費をサポートしていただければ、幸いです。