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コバルト・ブルーの湖に魅せられて

「長編小説は、この作品は俺が書かなければ誰が書く、という使命感がないと、書き終えることは難しい」
 時代小説家の葉室麟が、「募集に寄せて」という欄に寄せた文章だ。この一言を頼りに、長編の小説を書き終えることができた。まさに、私にとっての創作活動の支えである。
 今、2本目となる長編の歴史小説に取り掛っている。やはり、案の定、風呂敷を広げすぎて、座礁してしまっている。この岩礁地帯から、どうやったら抜け出せるのか、日々悶々としながら暮らしている。
 二十代前半、砂漠の中にあるコバルトブルーの湖に魅せられて、砂漠の旅を計画した。25歳の夏、実行に移した。  
 その湖とは、アフガニスタンの北東部にある「バンディアミール」という湖である。その時は、三ヶ月の旅程で計画を立てていたが、国境で捕まり、一月半で帰国した。
 失敗に終わった計画の文章を持って、いくつかの編集部を回った。その時は、どこも採用とはならなかったが、半年だったか一年後、そのことがきっかけで、週刊誌の記者としてマスコミの仕事にありつくことができた。
「コバルト・ブルーの湖に魅せられて」動き出した行動が、人生を大きく変えたのだった。
 さて、音楽だが。作曲をしてDTMでアレンジをして、ボーカルの女性に歌ってもらって、YouTubeにアップしていた。色々とりまぜて、80本ぐらいになった。ボーカルの女性とは喧嘩別れになってしまったが、音楽への想いは、くすぶっている。
 YouTubeで「kagerounoyoru」と「Hi-ZERO」の2つのチャンネルで、アップしてます。
 今度は音楽のモティベーションを動かす、「コバルトブルーの湖」に出会いたいものだと、静かに願いながら、曲の構想を練っています。あと、歴史小説も。

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