マイナス金利継続は日本経済再生に必須
日銀では、マイナス金利の解除が検討されているようです。
しかし、マイナス金利は継続すべきです。
マイナス金利の提唱者は滝沢輝氏です。
その著作「マイナス金利の導入」では以下のように述べられています。
・貨幣価値は経済取引が行われる瞬間にだけ発生する
・この前提下では、(名目)経済成長率と金利水準は一致しなければならない
・1990年代以降の不景気、不良債権の原因は高すぎた金利水準である
マイナス金利のメリットは以下の通りです。
・融資残高(債権額)の減少による不良債権額の減少。
・貸出金利と経済成長率の差による不良債権の新規発生の停止。
・市場原理(自由価格競争)とプラス金利(経済規模拡大)の2つの前提を同時に成立させようとする矛盾の解消。
価格競争により経済は拡大縮小するが、プラス金利は経済の拡大のみを前提にしている。
この前提がデフレへの対応を困難にしている。
金利水準と名目経済成長率が一致していればいいという考え方は、現在の日本では通用しません。
莫大な債務を抱える現在の日本では、金利水準を名目経済成長率よりもかなり低くする必要があります。
経済取引に使われない貨幣には、本来オプション料が発生するためです。
(参考: https://taki-zawa.net/tougou/kei1.html)
マイナス金利の提唱者は滝沢輝氏です。
黒田前日銀総裁や、竹中平蔵氏ではありません。
この誤解により、御二方は過大に評価されているようです。
日本経済再生のためには、マイナス金利の継続が必須と思われます。
ぜひ多くの方々に知っていただきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
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