見出し画像

体外受精の記録 (はじまり:病院選び)

病院選びのあれこれ

AIHを行っていた病院では高度医療にあたる体外受精は実施できないということだったので、体外受精に進むという決断をした時点で新しい病院を探す必要があった。

AIHで比較的頻繁に病院に行かなければいけないことが分かっていた、かつ新型コロナウイルス感染症の関係で子夫を持ち運ばなければいけなかったので、家から遠くても1時間圏内で探した。
また、できれば人口が密集している地域には出たくなかった。
これだけ、選択肢があるということをありがたいと思いつつ「体外受精」「病院」と調べはじめた。

ART?

調べていると、よく出てくる言葉が「ART」。芸術?もはや作り出す的なこと?となんだか悲しい気持ちになったが、正式には「生殖補助医療技術」(Assisted Reproductive Technology)だった。(http://www.jsfi.jp/citizen/art-qa01.html

上記、日本受精着床学会によるとARTは以下4つの事項の総称だとか。

1)体外受精(IVF)、2)顕微授精法(ICSI)、3)胚移植(ET)、4)ヒト卵子・胚の凍結保存ならびに凍結胚移植等の技術に対する総称です。一般不妊治療で実施される人工授精では、精子だけを取り扱う技術になるので、ARTには含まれません。

説明を見てもわかる通り、体外受精には「体外受精(通常の受精と同じ様に精子が自力で卵子にたどり着く方法)」と、「顕微鏡受精(精子を人工的に卵子に入れる方法)」がある。

調べていくと、上記のどちらの方法にするかは医師との相談によって決めるものだということ。病院選びの条件ではないと思うけれど精子の状況によっては顕微鏡受精 という選択になることもあるので、(どちらかしかやっていない病院があるかは分かっていないけれど)顕微受精までできるところを選んだ方が良いと思う。

LONG法?SHORT法?排卵誘発剤?低刺激?

調べてみるとわからないことだらけ。LONG法やらSHORT法やら
自然周期を大事にとか、、、。どんな基準で選べば良いのかもわからず、やすみやすみ、情報を整理しながら数日調べた。

結果、病院によって違いそうなのは、排卵誘発剤を積極的に使うかどうかのように、私には見受けられた。**法は、多くの病院で複数の方法を提供しており、女性の状態によって調整されるものと認識した。実際は病院によって違うのかもしれないけれど、私の調べた範囲では。


誘発剤を使う病院なのか、使わない病院なのか。排卵誘発剤を使った時のリスクとして、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という言葉が目に止まった。卵巣過剰刺激症候群とは、厚生労働省の卵巣過剰刺激症候群(OHSS)重篤副作用疾患別対応マニュアルによると

女性の卵巣は親指大ほど(3-4cm)の臓器ですが、その中の卵(卵胞)が不妊治療における排卵誘発剤に過剰に刺激されることによって、卵巣がふくれ上がり、お腹や胸に水がたまるなどの症状がおこること。
重症例では、腎不全や血栓症など様々な合併症を引き起こすことがあります。

こわっ・・・(°_°)

そうしたら、排卵誘発剤を使わない病院の方がいいのかな・・と考えたのだけれど、私が体外受精の治療を始めたのは、2020年コロナウイルス感染症蔓延の真っ只中。
自然周期を優先する療法を取っている病院は比較的人口密度が高い地域にあったこともあり、諦め近くの病院を選んだ。

行ってみて、まずは話を聞いて納得するのが大事

治療病院に行きはじめると、そこで治療を始めなければいけない様な気になるけれど、そんなことはない。
まずは検査をして、治療方法を示される。その方法に不安を感じたら、その時点でその医院での治療継続をやめることもできる。(とは言っても、皆手探りで始めるので、ここじゃない!と思うのは大変なことだとは思う。)
私は、さきほどのOHSSに不安を感じていたので、そのあたりについて話を聞いたところ以下のような回答を得た。

・排卵誘発剤は刺激が強いものと弱いものがあり、卵巣の状態等検査結果によってその方法を調整する。
・OHSSは体調の変化等を観察することで早期の発見・対応により改善することができる。
・排卵誘発剤を使わない場合、1回に取れる卵子が少ない。採取した卵子が1回で卵子が育つとは限らず、その場合複数回の採取が必要となり、経済的・体力的な負担がある。

もちろん、私が訪れた病院が排卵誘発剤を使う病院だったので、そのために上記の様な説明になったのかもしれない。
けれど、OHSSは早期発見・対応が可能で、どの程度卵巣を刺激するかというのは個々人によって調整するという答えを得られたので、私個人が心配していたリスクは減った。また長年の実績もあり、各年の実績件数もWEBサイト上に公開されている医院だったので、そのままそこを選択することにした。

その他、病院選びの口コミでは、「先生が優しい感じ」とか「機械的」とか、「受付の人が喋っている」みたいなものが多く見られたけれど、個人的にはそこは全く気にしなかったので、このあたりは判断材料から排除した。これは個人差があると思うので、実際に訪れたり説明動画を見たりして雰囲気を得たらいいと思う。

病院選びはおしまい。次回から治療記録。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?