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ラボ日記(令和5年11月9日)福祉・防災分野の第3回目WGを実施しました。

令和5年11月9日(木)曇り
参加者:かがわDX Lab会員及びLabフェロー 約25名(オンライン含む)
場 所:かがわDX Lab

 本日は、ラボにおける福祉・防災分野の研究項目「要支援者等の共助モデル構築WG」の第3回目を実施しました。
 本WGは、認知症高齢者等の要支援者に対して、位置情報を活用することを念頭に、徘徊捜索支援や災害時の迅速なサポート体制の整備など、平時・災害時それぞれのケースに合わせた支援策を、行政のみに頼らない、民間事業者を含めた地域で支え合う仕組みを構築することで、より実効性の高い、「共助型社会」の実現を目指しています。
 本日は、県内3自治体、県、かがわDX Lab会員が集まり、実証研究に向けた具体的な実証内容の議論が行われました。
 今年度の実証内容について、
1)認知症高齢者等の徘徊検知に関するセンシング実証、
2)徘徊に限らず、広く高齢者の方の見守りを行う観点で、室内での転倒や転落防止を目的としたセンシング実証、
の2点を実施する事を議論しました。
 本日のWGより、介護事業者や各自治体の地域包括支援センターも議論に加わり、センシング機器の選定について、「身に着けるものだと機器を自分で外してしまう為、服に縫いつけてあるもの等、徘徊時にいかに体から離れないものなのかが重要」など、認知症の方の行動特性や制約を踏まえた現場目線での意見が出されました。
 かがわDX Labフェローからは、「センシング機器の候補を一律で検討するのではなく、重症度などに応じてマトリクスで考える方が良い」や、「外してしまうのではないかと思っている機器でも、実証では色々なタイプの機器を試し、結果的にどれが一番外されてしまうのか、明確になる事も実証の成果」といったアドバイスもいただきました。
 自治体からは、「認知症を発症して以降の生活習慣の定着は困難で、特に在宅独居の方に、これからは何か(機器)を身に着けてから外出しようとしても中々難しい」や、「寝たきりの状態から元気に動ける方まで色々な症状があり、それぞれに合う機器は違う為、何が適した機器なのかは実証してみないと分からないのでは」といった意見が出されました。
 民間事業者からは、保有施設内でのセンシング実証の可否や、実証フィールドはどこが最適なのか、被験者の方の協力可否、被験者の人数規模、データ提供の同意可能性など、実証に向けた検討や調整に関する意見が出され、それぞれ議論が行われました。
 今後も、具体的な実証研究計画の策定に向けて、引き続き議論を進めて参ります。

 今後もかがわDX Labの活動は、noteで引き続き情報発信をしていきます。


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https://kagawadxlab.pref.kagawa.lg.jp/

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