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創業55年のストッキング工場が男性用商品で、クラファンをやります!

はじめまして。ストッキング製造工場の
香川シームレス㈱ 専務取締役の金地晃司です。

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僕は名古屋の大学で建築を専攻して、卒業後は準大手ゼネコンに就職して東京で働いていました。当時のゼネコンはまだまだ昔ながらの所が多く、なかなか過酷な勤務状況でした。しかし今思うと色々と楽しかったこともあり東京で働けて良かったと思っています。

2009年頃のゼネコン職場風景


10年ほど頑張っていましたが、2009年にゼネコンを退社して香川県に戻り父が2代目として経営している香川シームレス㈱へ入社をしました。
建築と全く違う繊維・アパレル業界に少し戸惑いましたが、モノづくりと言う点では結局は同じで好きになっていきました。

香川シームレス株式会社について

香川県で1966年に創業しました。今年で56期目となります。女性用パンティーストッキング、タイツの製造を行い、有名アパレル企業からOEM受注を受けて順調に事業を拡大してきました。

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女性用のパンティーストッキング、タイツを製造しています。

工場について

現在は香川県丸亀市に工場があります。建設から約50年経過しました。保全をしながら使用していますが、古い所も多く残っており、40年以上稼働している機械もあります。

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ストッキング市場の減少について

ストッキングの国内生産は平成元年をピークに毎年減少して、30年の間に約1/10にまで減少しています。輸入品が一部増えてはいますが、生足ブームなどによりストッキングを履かなくなったり、根本的な需要が減少したことが大きく影響しています。

生産数

コロナウィルスのストッキング市場への影響

2019年と2020年を比べると3割ほど減少していります。テレワークで出勤が減った事や、冠婚葬祭、イベントへの出席が減った事でストッキングの着用機会が大幅に減ったことが考えられます。
また一部の国では日本製のストッキングやタイツがお土産として人気がありましたが、外国からの入国規制によるインバウンド需要の減少なども影響して国内生産量が減ってきていると考えられます。

ストッキング需要減少への対策

香川シームレス㈱では15年ほど前からドイツの医療用編機メルツを導入して医療用の弾性ストッキング等を開発してきました。

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医療用の商品開発は販路の問題もありなかなか思うように進みませんでした。しかし、着圧ソックス等の需要が増えてきたため、むくみの予防など足のケア商品としての商品開発を進めてきました。

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入社後から商品企画するまで

僕は入社直後は編成部に所属しました。柄パンストがまだまだ好調で細かな柄の編める超ハイゲージの編機を導入しましたが、年々柄パンストの需要は減ってきて、近年では無地パンストが中心の生産状況となりました。

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その後、工場長として数年働き、専務となった2019年に、みんなの協力・頑張りがあって何とか第三種医療機器製造販売業許可を取得できました。そのおかげで、弾性ストッキングを企画、製造、販売までできるようになり新しい分野の商品開発が可能になりました。

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このころから僕も企画・開発にも加わるようになってきました。

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自社商品を着用した事が無かった

香川シームレス㈱の従業員の8割は女性で2割が男性となっています。営業、管理職は全員男性で、実はみんな自社商品を愛用している人はいませんでした。

当然かもしれませんが、女性向けのストッキング、タイツの製造をしているので着用する事が無かったのです。
女性の従業員はストッキングやタイツ、靴下を多くの方が愛用しています。

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自分で着用できる商品開発

企画会議をしているうちに、自分の欲しい商品が作りたくなってきました。同時にマーケティングや商品企画について勉強をしていると大多数に向けての商品企画より、購入層のターゲットを決めて的を絞り個人まで落とし込んだ「ペルソナ」と言う言葉を知りました。

これは置き換えると僕の欲しい物を作れば、同じく欲しがっている人に需要があるのではと思い始めました。

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しかし、今まで女性向け商品しか作った事が無い企業なので、販路も当然ありません。企画会議でもなかなか言い出せずにいました。

そんな状況の中、コロナウィルスにより世界中の経済が中断しました。弊社ではストッキング比率がまだまだ高く、今回のコロナウィルスの影響で2020年度は非常に苦しい決算となりました。

プロジェクト始動

雇用調整助成金を申請して工場は休業が多くなっていました。その頃テレビでクラウドファンディングの話を聞いて調べると、これなら可能性がある!と思い毎日チェックをするようになりました。そんなある日、銀行からMakuakeにつないでいただき今回のプロジェクトがスタートします。

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日々の疲れをサポートできる靴下

僕の欲しい靴下は、日々の疲れをサポートしてくれるような靴下。そのうえで、自社でできる可能な限りの加工、技術を入れて「この靴下だけあれば良い」と言うくらいの靴下を開発したかったです。当然、一般医療機器にも登録された商品です。

今回は着圧商品でハイソックスタイプになる為、好き嫌いが少し分かれますが着圧ソックスを履いた事の無い人に履いてもらいたいと思っています。

「この靴下さえあればいい」という靴下を「最後の靴下」と名付けて
完成を目指す「最後の靴下」製造プロジェクトの第1弾です。

スーツの小松さん-4

名前は「GaiterSox Code:27」
ゲイターソックス コード27
~人に教えたくない靴下~

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