人間機械論

サイバネティクスの始祖N.ウィーナー再読。

人間を機械と等値するノイマン・パラダイム的な見方に対し憂慮を示したはずの晩年の著作が、人間機械論と訳されてしまったことが逆説的な状況をあらわしている。

攻殻機動隊に繋がる思想はベイトソンの影響が大きいという見解です。

其処から今に至るまで人間=コンピュータと等値する機械論的世界観に対し、個人の主観性を重視する科学的思想はあまり育ってこなかったように思う。

だからこそ私はいまオートポイエーシス論に可能性を感じるのです。

情報は本来主観的なものです。

ハイゼンベルグの不確定性原理が、認知主体の存在とたまに世界が立ち上がることを示してから長い時間が経ちました。

私はこれを芸術論として迎え撃ちたいのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?