民主主義とは何か。民主主義の基本理念と手続保障の大切さを知ろう。

政治体制には主に王政/専制君主制、独裁制、共産主義体制、民主主義制などがあり、この中で民主主義は「有史以来で発明された政治制度のなかで、最もマシな制度」であると言われている。
つまり、民主主義は政治体制としてベストなわけではなく、「現時点では一番マシなもの」という程度の制度なのである。

民主主義の基本ルールとは、どのような言論、どのような思想についても、その存在を尊重した上で、何かを決めるときにはお互いに意見をぶつけ合い、話し合いに話し合いを重ねて結論を導くプロセスの事を言う。
話し合いに話し合いを重ねることで、出来る限り全会一致で合意に達することを目指す。
全会一致での合意を目指すと、時にはいつまで議論しても全会一致に達せず、意見が分かれたままの時もあり、そのようなときには多数決で決めることとする。
多数決で決めるときも、決して多数派となった者たちの意見をそのままに採用して少数派の意見は虐げられるのではなく、結論としては多数派の意見が採用されたとしても少数派の事を配慮した内容となるように配慮がなされていく。

これが民主主義の基本的な理念であり、話し合いというプロセス、意見調整というプロセス、多数決の裁決を採るというプロセス、少数派を配慮するプロセス、これらすべての手続保障を確保すること、これら全てが守られて初めて、民主主義は維持されるのだ。

民主主義が「現時点では最もマシな制度」と言われるゆえんは、現時点で既に様々な欠点が既に認識されているからだ。

多くの人間が集まって多くの者にとって最適解を出すには多くの者で話し合うしかない。
有能な王や指導者を立てて、その者が全ての人の意見を斟酌した上で独裁的に運営した場合、その者が民主主義的に運営をしてくれればうまくいくのだが、独裁的な立場の者は必ず独裁者となって私利私欲に走ることが歴史的に証明されている。
なので、「多くの者で話し合って決める」という民主主義が「最もマシな制度」なのだ。

多くの者で話し合いをすると、必ず話し合いは発散して収束しないことが多い。
話し合いに参加する多くの者の全てが十分な知識や経験を持った上で意見を出しているわけではないため、「大多数の平凡な愚者が間違った結論に行きつく」という危険性を常に孕んでいるのも民主主義制度の欠点なのだ。
大多数の愚者が多数決によって間違った方向へ進もうとするくらいなら、有能な独裁者による指導の方が良いという意見が必ずでてくるが、その選択は必ず共産主義的独裁主義の歴史に逆戻りし、独裁者によって反対する国民を弾圧したり虐殺するという政治体制となってしまうことが歴史的に証明されている。

政治制度はどのような制度が良いかを考えると、必ずこのようにそれぞれの制度の一長一短を見ることになり、結局は「民主主義が最もマシだね」という結論となる。
この「最もマシ」な制度の下で、より多くの人が幸せに暮らしていける世の中にするためには、民主主義を守ろうとする多くの人の精神と当事者意識が必要なのである。


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