腐った私企業は現状維持を好み、コンサルティングファームの餌食にされるという構図

日本の多くの企業が残念ながら組織として腐ってしまっているという指摘させていただいた。
日本の私企業の構図は政治の構図と全く同じ構造で腐っているのである|KAZU@AQUOIBONISTE|note

多くの企業は営利目的で運営されているから、利益を上げなければ存続できない。
そういうとき、腐ってしまった企業は健全な議論や改善ができず、現状維持をするか、安易な悪習慣に手を出してしまう。
安易な悪習慣は賄賂や不正などへの道につながるので、堂々とはその道を選ぶとこまでは行われない。

そこでどうなるかというと、決められない経営層は「現状維持」を続ける。
しかし、ずっと現状維持を続けると、経営層が経営を放棄することになり、経営層の意味がなくなるから、何かをしようとする。
そこで登場するのが、コンサルタントだ。

コンサルタントは日本や海外の有名大学を出て、輝かしい経歴を武器に、あなたの企業が属する業界のド素人にもかかわらず、独創的で革新的な経営方針を示してくれるかのような夢を見させてくれる。
コンサルタントに依頼をすると、とんでもなくショボい提案をしたとしても、最低でも何千万円、何億円、場合によってはもっと凄い金額を請求される。
だが、コンサルタントに言われる通りに経営方針を変えて失敗しても、経営者はあまり責任を問われない。

そう、「自分で考えられない、決めれない」腐った組織にコンサルティングファームの薬がとてもよくはまるのだ。
「ピンクの小粒、コー〇ック」「熱、のど、風邪に、ル〇が効く」といった具合に、「経営に困ったらコンサルティングファーム!」なのである。

筆者も様々な組織で、思考停止に陥った経営層がコンサルティングファームに経営を丸投げする姿を散々見てきた。
たとえ、現場の者が様々な提案をしても、腐った組織ほど、経営層はフリーズする。
そして、「そうだ、コンサルタントに相談しよう!」と、まるで新幹線に乗って京都に旅行に行くかのような気軽さでコンサルタントに相談する。
そして、驚くほど平凡な提案を受け入れたり、明らかに現場を悪化&混乱させる提案を採用して企業を破壊する。

組織が腐敗すると経営層はほぼ間違いなく思考停止に陥る。
そんな組織の経営層にはエリート集団っぽく見える業界ド素人のコンサルティングファームが輝いて見える。
コンサルティングファームに高いコンサル料を払う姿はまるで、「高い薬なんだから、効果が抜群に違いない」と、意味のない高額医療に金を払う愚民の姿が重なって見えるのは気のせいなのだろうか。

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