トランプ暗殺未遂事件と安倍晋三暗殺事件を比較すると、如何に日本という国が酷い国であるということがわかる
2024年7月13日にトランプ前大統領が暗殺未遂の危険に晒されるという大事件が発生した。
暗殺未遂事件の当日から、公衆の面前で狙撃犯の犯行を警察もシークレットサービスも意図的に放置したことなど、様々な不可解な事実が立て続けに明らかになったために、多くのアメリカ人が「これはシークレットサービスが深く関与した、アメリカ政府による犯行だ!」と強い疑惑が生じた。
多くのアメリカ国民が抱いた疑問を追求する民意が即座に連邦議会(日本の国会に相当する)の議員たちを動かした。
連邦議会の議員たちは特別委員会を設置し、シークレットサービスのトップであるキンバリーを公聴会に呼び出し、5時間に渡ってキンバリーを質問攻めにした。
公聴会の様子は全世界に公開され、まともな理解力がある者であれば、明らかにシークレットサービスが意図的に警備を怠っていただけでなく、トランプ暗殺のための関与をしていたことを確信できるような内容となっていた。
日本では、トランプ暗殺未遂事件の約2年前である2022年7月8日に安倍晋三元内閣総理大臣が街頭演説中に暗殺された。
この安倍晋三暗殺事件については、安倍晋三を警備していたシークレットサービスについての責任追及が国会で行われることはなく、警察などの捜査機関もロクな捜査をせず、民間人が事件現場を調べようとすると逆に警察機関にあからさまな妨害と嫌がらせを受ける状況であった。
アメリカのトランプ暗殺未遂事件では、即座に「単独犯のオズワルド」とされたクロックスは事件直後に射殺されたものの、アメリカの連邦議会では他の実行犯などについても追及がなされた。
一方で、日本の安倍晋三暗殺事件では、即座に「単独犯のオズワルド」として逮捕された山上を逮捕しただけで、日本の国会議員たちは国会の場でシークレットサービスの責任追及や、明らかに存在した他の実行犯についての追及もなされなかった。
なお、「単独犯のオズワルド」とは、1963年に発生したケネディ大統領の暗殺事件の実行犯として処理をされた「オズワルド」という男の事であり、「オズワルド」が謎の獄中死を遂げた後、アメリカ政府は一切の追及をせずにケネディ大統領の真相を闇に葬った。
アメリカでももちろん、「トランプ暗殺未遂事件の犯人はクロックスだ、以上」という、世界の支配者たちの意向通りの「単独犯のオズワルド」説で押し切る連邦議会議員も多数存在したが、それには屈せず、当然に疑惑や謎を追求した連邦議会議員も多数存在した。
しかし、日本の国会では、そのような行動に出た国会議員は皆無に等しく、アメリカのように公聴会が開かれることは一切なかった。
日本では情報統制が激しく、国会議員たちはまるで「一切追及してはいけない」という戒厳令が出ていたかのような状況となり、大手メディア各社も一斉に事件翌日の一面のタイトルは「安倍元首相撃たれ死亡」という、一言一句たがわぬ文言で統一されるほどの情報統制が示された。
日本には報道の自由がない。
「日本は民主主義国だから、当然に報道の自由がある」という偽りの幻想を見せられ続けているのである。
アメリカに比べて、日本の方が良いものもあり、日本は全ての面においてアメリカに劣っているということはないのは当然だ。
だが、民主主義という最低限の手続き制度保障や、報道の自由という点においては、日本はアメリカに遠く及ばず劣っているという状況なのである。
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