【再度のお願い】熊本の環境改悪条例の改正を許すな!

人はいつも良い方に物を考える。
良い方というよりも、「都合の良い方」と言った方が良いだろう。
このまま放置するととんでもない事態に陥るような問題を放置していても、「とりあえず何とかなるだろう」と考える。
本来の健全な「良い方に物を考える」という場合は、「人事を尽くして天命を待つ」のごとく、自分に出来る最善の策を講じた後に結果は運に任せるしかなく、後はなるようになると考えるものである。
だが大抵は「良い方に考える」というのは、深刻な問題に目をつぶって根本的な問題から逃げるような行為を行い、例えれば、目の前のダイナマイトが引火されてこのままでは大爆発するにも関わらず、「何もしなくても爆発しないだろう」と考えるようなものである。
目の前のダイナマイトが爆発しようとしているにも関わらず、「爆発しないと思うことにしよう」という恐ろしい行動である。

熊本は現在、物凄い勢いで環境保護を無視した半導体工場建設に突き進んでいる。
熊本行政は日本政府と結託して、自分たちの利益、利権のためだけに、台湾半導体企業TSMCに環境基準を無視した工場の設置を許可し、熊本の地下水の全てをTSMC工場が独占的に使用されようとしているにもかかわらず、それを知らぬフリをしている。
まさかそこまで酷いことが行われているということを、どれほどの熊本市民、そして、熊本市民以外の日本国民が気付いているだろうか。


熊本では50年以上前から水俣病に悩まされ、水俣病の被害者は未だにその後遺症に苦しめられ、政府や行政からまともな補償を受けていない。
「政府からの補償」というのはただ、金が支払われるだけであり、公害によって身体に障害を受けると、有害物質は体からほとんど抜けることはなく、命を落としてしまうか、神経障害などに一生苦しめられる。
公害問題の被害者本人や被害者家族は皆、口をそろえて言うのは、「お金の問題じゃない。障害のない体を返してくれ。亡くなった、あの人を返してくれ。」ということである。
一度受ければ取り返しのつかない大問題が今目の前に生じようとしているにもかかわらず、多くの人は関心を持たずに見て見ぬフリをしようとしている。

熊本では地下水は命の水である。
熊本の水道水は地下水であり、地下水は熊本では命の水である。
熊本の農産物、畜産物は全国に出荷されており、日本人は熊本の豊かな自然を享受しているのである。
熊本の自然環境が守られることは、熊本に住む者だけの問題ではなく、日本人全員の問題なのである。
にもかかわらず、殆どの日本人、そして、熊本の地元にいる住民でさえ、この深刻な問題に殆ど気付いていないのである。

にもかかわらず、熊本行政は熊本に住む住民には地下水が不足状態であると呼びかけ、TSMCの工場の説明をするときにだけ地下水は十分にあると説明する。
熊本行政の二枚舌によって、今まさに、熊本の条例が改悪されようとしている。


多くの人々を熊本の新たな公害の被害者にしないためにも、身近な人を熊本の新たな公害の被害者にして悲しみに暮れるような未来をなくすためにも、是非とも本記事を拡散いただき、熊本行政の環境に関する条例改悪に反対の声を熊本行政に届けよう。


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