日本を破滅させる道筋を完全に作り上げた男が暗殺されて英雄になった、その男の名を安倍晋三という

人間というのは心の中で何を思っているかは、その本人しかわからない。
ある人物を判断するとき、その人物の言動のうち、言葉の中身を念頭に置いた状態で、行動で判断するしかない。
口では良いことを言って、人をだます悪行しかしないような人物は、正に行動を見ることによって、その人の本質を知ることができる。
ただ例外として、口では良いことを言い、悪行の限りを尽くしているが、それは脅しによってそうせざるを得ないという場合も例外としてある。
そのような視点で、故安倍晋三という人物を見ると、彼がどのような人物であったのかが見えてくるのである。


安倍晋三が政治家として評価できる点は海外との友好関係くらいだろうか。
実際、各国の首脳との友好関係という意味で言えば、かなり友好関係を築く能力に長けていたように思う。

だが問題は、日本人に対して何をしたかという点で見れば、歴代最悪級の総理大臣と言えるのではないだろうか。
実際、安倍晋三は派遣法改悪により勤労者の半数を雇用が不安定で給与が激安の非正規雇用労働者に貶め、貧困地獄に沈めてしまった。
また、TPPやFTAによって主権を放棄し、日本国内の中小企業や農家をひん死状態、あるいは、破綻へと追い込んだ。
民営化によって、森林や水道を外資に叩き売る基礎を築いたのも安倍晋三だ。
さらに、経済特区によって、主要都市を外資租界にした。
種子法を廃止することで、日本人の食料自給率、食料自力調達力を極端に下げた。
働き方改革法によって、実質的には残業不払いを合法化することで、正規社員の非管理者たちの給与水準を激減させた。
カジノ法を作って、大阪にカジノIRを誘致させる土台を築き上げた。
入管法の改正によって単純労働移民の解禁を行った。

これですべてではなく、ざっと挙げただけでも恐ろしい内容ばかりだ。
今現在、岸田文雄によって日本を破壊するまでに追い込まれている様々な政策は、そもそも安倍晋三が法改正をすることで実行可能になったと言える。
つまり、安倍晋三が日本滅亡への道を完全に舗装し、岸田文雄はその道を楽々と走っているだけに過ぎない。

現在、岸田文雄によって進められている数々の日本国の滅亡に向けた悪行の数々を批判するのであれば、それと同時に安倍晋三を批判すべきであろう。


安倍晋三は生前、「美しい日本を取り戻す」という言葉で持って、多くの国民に期待させた。
しかし、彼は歴代の総理大臣に比べて各国の首脳と交友関係を築くのがうまかっただけで、日本人をことごとく不幸にするための政策を実行してきた。
現在、岸田文雄、河野太郎、萩生田光一らによって急速に日本は滅びの道へと向かわされているが、その土台を強固に作り上げたのは安倍晋三である。

安倍晋三は2022年7月8日に凶弾に倒れた。
結局、安倍晋三は本当に心から「美しい日本を取り戻す」と思って行動していたのかどうかはわからず、実際に行ったことは日本を破滅させる道筋を確立しただけである。
仮に彼は本当に心から「美しい日本を取り戻したい」と思っており、そのための行動について様々な妨害を受けており、実際には脅しにあったまま、数多くの悪法を整備して日本を破滅状態に置いたのは不本意だったのかもしれない。
たとえその可能性があるとしても、結果的に安倍晋三が行ったのは日本を破滅状態に追い込む法律を整備したという確固たる事実があるのである。
日本を破滅させる道筋を完全に作り上げた上で、凶弾に倒れて殺されたことで英雄と祭り上げられている、それが安倍晋三なのである。


安倍晋三の英雄像は未だに活用されており、「安倍晋三の遺志を継ぐ」とだけ言えば、簡単に愚民の人気を勝ち取れるような状況となっている。
日本の保守派をうたう者たちのほとんどが未だに、安倍晋三を完全に素晴らしい政治家だったと評価している。
そのような者たちを見ていると、結局、現実を見ずに「保守だ!保守だ!」と言って、何を守ろうとしているのだろうかと疑問に思わざるを得ないのである。


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