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鮭と野菜のスパイシーラグーとゼレンスキー大統領演説感想

グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。今日はクリスマスプレゼントの包装を準備したり、食料品のお買い物をして年末年始の準備をしました。特にプレゼント🎁包装が終わってホッ。

晩御飯は鮭と野菜の炒め煮のようなお料理を作りました。ドイツ感覚のエスニックな味付けでカレーパウダーにお醤油も入りますが、しっかりクリームでまとめるあたりドイツレシピです。でも意外に?美味しいのと野菜がたくさん食べられるのとリピートレシピです。


美味しくいただきました。

さて、ゼレンスキー大統領の米議会の演説が気になっていて、実際のスピーチを聴いてみました。

というのもアメリカが「支援疲れ」だからだとまとめる日本の報道をみて、演説の中身に言及が少なく演説そのものを聴いてみようと思ったからです。(日経記事で要旨が記事になっていたのを後から見つけたので最後にリンクご紹介しますね)

最近ではYouTobeに文字起こし機能がついて、時々政治用語や抽象的な言葉が出てくるので大変便利。

ゼレンスキー大統領の英語はバフムートなど地名をのぞきほぼ正確に文字起こしされていました。すごいですね。テクノロジーは。

まずスピーチをはじめるまでに拍手鳴り止まず2分。大統領はゆっくりと議長や副大統領、議員がウクライナに来てくれたことに感謝しつつ、ここにこれて嬉しいというのですが、議会に招待されていたユダヤ人コミュニティ代表の人たちにユダヤ人の皆さんではなくディアスポラの代表の皆さんと呼びかけていたのが印象的。

アメリカ人にウクライナの戦いが自由と正義という価値観を守る活動であることを強調、アメリカ人が大事にしているキーワードを織り込みます。国際法への準拠にも言及。アメリカの武器供与はいかに侵略からウクライナを助けているか、米国に財政支援がいかにクリティカルかを述べています。それはチャリティーではなく投資であると。またアメリカ人が一番気にしているアメリカ人の血が流れないかという懸念についても、ウクライナはアメリカの兵士に戦ってほしいのではない、ウクライナの兵士はアメリカの装備を完璧にオペレーションできると言い切りました。これ中国や北朝鮮が攻めてきたときに岸田首相は言えるのか、今の日本では言えないだろうなと思います…。

1941年のクリスマス、アメリカ軍がヒトラーに対峙したことにふれながら、ゼレンスキー大統領はアメリカ人の当事者意識を高めようとしているように思いました。ナチスというと国家としてのドイツを想起させるからかヒトラーという人物名にしてありました。これはロシアへの非難の際にはクレムリン(大統領府)がと言い換えているのと同様に独裁者としてのプーチン大統領への非難を高める効果を期待しているのかもしれません。

クリスマスの時期なので、(ウクライナでクリスマスをキャンドルで祝うのはロマンティックな雰囲気のためではないと今もインフラが攻撃されているウクライナの状況を説明しながら、クリスマスを祝い、我々の勝利を確信して祝うのだと熱弁。さらに1941年12月8日のルーズベルト大統領の演説からも引用がみられました。

the American people in their righteous might will win through to absolute victory. を引用。

これは日米開戦で日本の攻撃を受けた直後のスピーチの一節です。

No matter how long it may take us to overcome this premeditated invasion, the American people in their righteous might will win through to absolute victory.
(この計画的な侵略を克服するのにどれだけ時間がかかっても、彼らの正義のアメリカ国民は絶対的な勝利に勝つでしょう。)

出典はこちら↓アメリカの公文書はデジタルアーカイブも検索しやすく、オープンですね。

引用前後の文脈からみて日本を特に非難したいわけではないのはわかります。絶対に勝つの意気込みをアメリカ人に思い起こしてほしいのだろうなと。それでも私は日本人でドイツに住んでいるので、こういう場面でああ、日本もドイツも敗戦国だなあという事実を認識しながら演説を聞きました。

最後はバフムートの前線の兵士と会ったときにアメリカの皆さんにと託された渡というメッセージの書かれたウクライナ国旗を広げて、副大統領と議長に手渡し。アメリカに神のご加護がありますように、メリークリスマス、そして新年おめでとうございますに 勝利のを付けたし、締めくくりはスラーヴァ・ウクライニ。ウクライナに栄光あれ🇺🇦

非常に聞き応えのある、力強い演説でした。前回はリモートで動画が効果的に使われてやや映画風というかPR風の演出がありましたが今回は旗以外はゼレンスキー大統領が訪問し直接語りかけることで、大統領の言葉の力がより引き立っていたのではと思います。

演説内容にご興味のある方はこちらをご覧くださいね。


このように懸命に支援を訴えるウクライナで、アメリカも財政支援や武器供与はしますが、戦車はなかなか出していないようです。ドイツ同じく。エスカレーションしていくのを避けたいからでしょう。ウクライナも侵略を受けた自衛権の行使で民間人、民間インフラが攻撃されているのに中途半端な停戦には応じない。なぜならロシアはそれをすると体制が整い次第隙あらば侵攻するのはクリミア、ジョージア、モルドバの例をみれば明らかだから妥協できない。

すなわち戦争はいつまでも続く空気が満ちるわけですが…。しかし戦争か長引くという予想するのは簡単です。その中で必ず自衛する、侵略を終わらせる意思を持ち続けるウクライナの先頭にたつゼレンスキー大統領はやはりすごいと思います。彼がいるからザルジニー総司令官は戦いに集中できウクライナ国民は諦めないのでしょうね。終わらせるための行動が大事なわけで、彼らにとっては長く苦しい戦い。特に来年が大事。

私の住むドイツにも影響ありますが、クレムリンはやはりおかしいので私はウクライナ支援です。
主権ある領土を早く取り戻してほしい。そして出来ることなら少しでも少ない犠牲で戦争が終わりますよう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊

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