【読書感想】遠藤周作生前未発表作『影に対して』〜自らの影に向き合った砂浜の足跡を追う
グーテンターク!皆さまこんにちは。
今日は遠藤周作の生前未発表原稿『影に対して』と、母をめぐる短編を収めたこの本を読んだ感想を書きたいと思います。
以下はAmazonでの内容説明です。
“完成しながらも発表されず、手許に残された「影に対して」。「理由が何であれ、母を裏切り見棄てた事実には変りはない」しかし『沈黙』『深い河』などの登場人物が、ついにキリストを棄てられなかったように、真に母を棄て、母と別れられる者などいない―。かつて暮した街を訪ね(「六日間の旅行」「初恋」)