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今、日本の学校で使えるエド・テック!

教育現場で使用されるテクノロジーのことをエドテック(EdTech)と呼ばれています。Educational(教育の)Technology(テクノロジー)のことで驚くほどたくさんの種類があります。

アメリカの高校に勤務していた時に経験したテクノロジーのうち、帰国後に日本でも使ってよかったエドテックについて簡単に紹介します。もちろん全て無料で使えます。

目次
1. Quilt (クイズレット)しかも、ライブ!
2. Nearpod(メルアドがない場合に)あれば Peardeck!
3. Flipgrid (音声アプリ)

1. Quilzlet(クイズレット):
クイズレットはかなり有名なのでICTを積極的に使われている方であればすでに使ったことがあるでしょう。クイズレットは単語カードを自分用にカスタマイズできて、覚えることができるツールです。授業ではレッスン毎に単語セットを作ったり、小テスト毎に単語セットを作ったりして生徒へ提供することもできます。しかし特に、私がお勧めしたいのは、クイズレットのライブ機能!ライブ機能を使えば、コンピューターが勝手にグループ分けをしてくれて、グループ対抗のゲームができます。グループの中で問題の答えが見えているのは一人のみで、メンバーがPC画面を見ずにコミュニケーションをとってグループで協力しながら答えを導いていけるところが魅力です。これがとても面白い。
ここからは、私の勤務校の状況になりますが、私の勤務校では、生徒がインターネットにアクセスできるのはコンピューター室のみ。(ポストコロナで変わることを祈る!)しかもノートパソコンが机につながれていてグループ分けをしても、生徒が自由に自分のデバイスを持ってグループ毎に集まることができない状況なので、ライブ機能を使ってうまくいくか分かりませんでした。しかし、結果は大成功。3年間HRが持ち上がりなのもあって、気心のしれた生徒関係が功を奏し、自分のグループと席が離れてようが大声で「〜の意味って何!?」と距離を飛び越えた大声のやりとりがはじまり、大盛り上がり。必ず「もう一回やりたい!」と生徒からのリクエストで3回ぐらいはやってしまいます。ICTを使いながらもクラスをアクティブにしたい方にオススメてです。

https://quizlet.com/ja

2. Nearpod(ニアポッド):
これはインタラクションプレゼンテーションというツールで、教師が作ったパワーポイントスライドを生徒と共有しながら授業を進めていくことができます。ニアポッドより使いやすいのはペアデック(Peardeck)なので、生徒がメールアドレスを持って入れば断然、こちらがおすすめ。使いやすいし、Addーonと呼ばれる追加素材がたくさん使えます。私の勤務校では生徒個人のメールアドレスがないので(涙)ニアポッドをしぶしぶ選択。正直使いにくいのですが、教師出したコードにアクセスするだけで生徒は入れますし、記録も全てのこります。中でも、生徒が全員参加できる山登りゲームと呼んでいるものが生徒には大人気!「今日も山登りする?」と必ず聞いてきますし、おかげでニアポッドのことはすでに「ニアポ」とニックネーム化もするほど馴染みました。意見の共有が画像付きでできたり単語カード合わせなどもありますので、ぜひ一度ご覧になってください。

3. Flipgrid (フリップグリッド):
こちらは録画・録音ツールです。生徒のメールアドレスがあったほうがやりやすいですが、なければ教員が生徒番号を適当に追加することで使えます。生徒が音読したりペアで会話したりするのを録音して活用できます。ノートパソコンについているマイクで十分できましたが、携帯が使える学校であればノイズキャンセラーがついているので携帯の方が音拾いはいいようです。顔を見られるのが恥ずかしい生徒には、自分で顔にモザイクをかけたり、スタンプを使って隠したりもできますので、楽しみながらできるはずです。ルーブリック機能がついているので採点を後ですることもできますし、ペアデックのadd-onにも最近追加されました。超おすすめです。

テクノロジーの活用について面白かったのは、生徒の反応でした。
従来の板書中心の授業と違うので、生徒からネガティブな反応がくるかと思っていましたが、インターネットを使った授業の方が単語が覚えやすいとか、面白いと行った好意的な意見が多かったです。さすがはデジタルネイティブ。教え方もやっぱり変わっていかないと行けないし、私ももっと勉強しないと行けないなと思いました。

これ以外にも何か良いエドテックがあれば、ぜひ教えて下さい。

エドテックについては「黒板のないアメリカの学校」でも書きました。ご参考になれば幸いです。



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