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ガスライティング

ガスライトニング(Gaslightning )ってご存知ですか。
Googleで調べてみると、心理的虐待の一種として紹介されています。

ガスライティングとは、わざと相手が間違っていると心理的に思わせることで、相手より自分が上位に立つと思わせるようないわゆる洗脳に近いような行為のことです。

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日本人は大人でも、そして職場でも単なる「いたずら」や「ちょっかいをだす」程度のことだったら許されると思っている節がありませんか。

記憶にまだ新しい教員いじめの事件もありました。これは海外にいるアメリカ人の友人からも「日本では本当にこんなことが起こるのか?」と私のところにも連絡が入ったほどで、大人として、教師としてのあり方が歪んでいることを表していたケースではないでしょうか。

これは、カレーだからダメで他のことだったらいいと言うことではありません。ふとしたところに人を対等に扱おうとしていない意志が隠れていること、そしてそれに本人も気が付いていないことがあるのではないでしょうか。例えばちょっとした会話や仕草など、そう思った経験はありませんか。

親しい間柄であればあるほどすでにそれが当たり前の風景になっていることもあるでしょう。

ちょっかいを出す程度ならば、「好意」として受け取ることもあるかもしれません。そしてそれを「やめてほしい」とかダメだとか批判すると相手はきっと不快に思うと知っていればこそ嫌だと言えないこともあります。

しかしそれこそが、ガスライティングなのです。
本当は相手にやめてほしいと言いたいのに、その相手を否定したい自分が間違っているかのように思わされている状況です。

そんな状況にあったら、迷うことなく自分を守りたいものですし、生徒や子どもたちにはそのような扱いを受けることが「間違いだ」としっかりと教えたいと思います。

ガスライティングというのは一見すると簡単そうな単語(gas + light-ing) です。
しかし、私はALTと話をするまで知りませんでした。私は今までどうして聞いたことがないんだろうと不思議になりましたが、こう言うことって意外なほどに教えられないものかもしれません。

ちなみに、ガスライティングと言う言葉は「ガス燈」というイングリッドバーグマンが主演した映画が元になっています。「お前は物忘れが激しい」と夫に言われることで精神状態が不安定になっていく主人公を演じているそうで、ぜひ一度見てみてたいと思います。

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