見出し画像

リアル吉本新喜劇な高校生の授業①

勤務校の生徒は屈託がなく、どうすれば毎日が楽しくなるか考えているような生徒たち。そんな生徒と関われるだけでも感謝ですが、中には記憶に残る大笑いした授業がいくつかあります。

そのうちのひとつをご紹介します。

もう6年ほど前。手のかかるクラスを授業担当していた時でした。「今日は英単語の小テストします」と言うと、

「えー!いややー!」

「テストあるなんて聞いてないー!」

「来週にしよー」

の大合唱。前に言ってたはずなんだけどなと思いつつ「じゃあ、来週は必ずするよ。みんなに伝えたって自分のノートにメモしたからね!次は同じ手使えないからね!」と言うと大喜び。

そして翌週。

「今日は英単語の小テストするよー!」と言うと 

「えー!聞いてないー!」

「いややー!」

「先生、前言わんかったー!」

の大合唱。(でも生徒は半笑い😁) 

私が先週書いたメモを見せて「ほら!ここに書いてるやろ!今日テストするよってみんなに言うたってメモしてる!」と証拠を突きつけると、最前列に座っていた生徒が落ち着いた声で言った。

「先生、そんな言い方やったらあかんで。もっと大声で『今日、テストするって言ったやろー!』って怒って言って、足を床にドン!ってせな」。

え?怒り方足りんかった?と一瞬動揺するも、今はこの子らが先生や。やってみようと思った私は開き直り、「分かった! やり直します!」と宣言。そして、今度は大声で「今日テストするって言ったやろーーーーー!!!!!」からの足を床にドン!!!っとすると


40人座っていた生徒が一斉に椅子から腰を浮かせてビヨーンと飛んだ!!!

びっくりするやら笑えるやら。

穏便に小テストは翌週へと持ち越されました。

ちなみに彼らは高校1年生。

小芝居準備してたなんてかわいすぎやろー!

Teachers of Japanではティーチャーアイデンティティ (教師観)の発見を通じて日本の先生方がもっと自分らしく教育活動に専念し本来は多様である「教師」の姿を日本国内外へ発進しています。日本の先生の声をもっと世界へ!サポートいただけたら嬉しいです。